経営コンサルティング・情報処理の大手企業であるアクセンチュア。
人気企業ランキングでも常に上位に入ってくるグローバル企業なので、中途で転職したい方も多いでしょう。
そこで今回は、
- アクセンチュアの企業情報
- 事業内容や業績推移
- アクセンチュアの平均年収
- アクセンチュアが求めている人材
- アクセンチュアへの転職成功率を上げるコツ
などを紹介していきます。
この記事を読めば、あなたがアクセンチュアに転職すべき人材なのかがわかるようになるので、ぜひ最後まで読み進めてください。
アクセンチュアとは
アクセンチュアはアイルランドに本社を置く、総合コンサルティングファームです。
“全ての価値を測定し、全ての人々に利益を与える”ことを意味する「360度バリュー(全方位型価値)」という目標を全社で掲げ、名だたる企業の経営コンサルティングにあたっています。
近年ではあらゆる企業の各業務領域でIT化を進める「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が浸透しており、アクセンチュアはDXの戦略立案から技術実装まで多数の実績を残しています。
ここでは、そんなアクセンチュアの企業情報や事業内容について詳しく深掘りして紹介していきます。
アクセンチュアの企業情報
アクセンチュアの会社概要は以下のとおりです。
名称 | アクセンチュア株式会社(Accenture Japan Ltd) |
---|---|
創業 | 1962年、事務所開設 |
設立 | 1995年12月 |
資本金 | 3億5千万円 |
従業員数 | 約18,000人(2022年3月1日時点) |
アクセンチュアの事業内容
アクセンチュアは以下4つの事業領域に注力し、顧客向けにソリューションを提供しています。
- ストラテジー & コンサルティング
- インタラクティブ
- テクノロジー
- オペレーションズ
それぞれどのような事業なのか、具体的に見ていきましょう。
1. ストラテジー & コンサルティング
人工知能(AI)やIoT、VR/ARなど最先端のデジタル技術を駆使して、クライアントの経営課題に向き合い、ソリューションを提供することで成果創出を支援する事業です。
ビジネスとテクノロジーを融合し、クライアントの事業戦略の策定からビジネス改善まで一気通貫でサポートします。
2. インタラクティブ
クライアントの課題をテクノロジーやデータ解析によって解決へ導き、事業の成長や成果創出を支援する事業です。
デジタルマーケティング領域に強いスペシャリスト人材(例:データ分析、デザイン・クリエイティブ、テクノロジー…etc)が多数在籍しています。
3. テクノロジー
各業界・各企業に対してITコンサルティングや最新テクノロジーの導入を支援する事業です。
DX推進の基盤となるクラウドプラットフォームの企画や設計、開発・運用をも担います。
先端テクノロジーを用いて、業務プロセスの最適化や高度化を実現し、成果に結びつけるのを目的としています。
4. オペレーションズ
品質向上や業務効率化を目的に、AI、RPA(ロボットによる業務自動化)による企業の各部署のデジタル業務への変革を推進していく事業です。
コンサルティングだけでなく業務の一部を代行する実行支援も行います。
アクセンチュアの業績推移
アクセンチュアの2017年8月期からの業績推移を下表にまとめました。
決算期 | 売上高 | 営業利益 |
---|---|---|
2017.08 | 367億6500万ドル | 46億3200万ドル |
2018.08 | 416億300万ドル | 58億4100万ドル |
2019.08 | 432億1500万ドル | 63億0500万ドル |
2020.08 | 443億2700万ドル | 65億1300万ドル |
2021.08 | 505億3300万ドル | 76億2100万ドル |
毎期、増収増益が続いていて、業績好調なのが見て取れます。
アクセンチュアの強みは、既存のビジネスプロセスをデジタルによって変革する先端テクノロジー・DX関連事業です。
将来的にも引き合いの強い事業なため、今後も安定的に成長していくと推測できます。
アクセンチュアの平均年収はどれくらい?
アクセンチュアは、有価証券報告書などで年収を公表していません。
ライトハウスなどの口コミサイトや元社員の経験談の記事などを参考にするしかないのですが、たとえばライトハウスでは平均年収が750万円となっていました。
営業系だと823万円、クリエイティブ系で883万円と全体的に水準が高いです。
それも40代や50代の平均年収ではなく、30代の平均年収でです。
ただ、個人の成果によって大きく左右されます。
成果を出せば年収1000万円以上を得ることも可能で、更に成果を挙げれば年収2000万円を得ることも可能です。
その分成績が伸びないのなら社内での立場は低く、「平日に趣味をたしなむ」という自由な働き方や高い年収などアクセンチュアの働き方改革の恩恵は得られません。
とにかく「成果主義」なんです。
「年収が1000万円に達するスピードが最も速い会社であると昔、雑誌に取り上げられたことがある」。
アクセンチュアのOBはこう話す。
アクセンチュアは社員の給与水準や年収のモデルケースなどを公開していないが、出世すれば40代で2000万プレーヤーにもなれるとみられる。
「成績が優秀なら大学の飛び級のように昇進できる仕組みがあり、5年ほどでマネジャーになれた」(同OB)。
参照:日経クロステック(xTECH)
ただ、働くことが大好きでギラギラと上を目指したいという向上心が高い社員が多いです。
忙しい時期には土日にも自主的に働いて、それで大きな成果を挙げて年収2000万円という高給取りになる人が多い様子。
残業時間は短く、休みを削っても夜に遊びに出かけるなどしてストレス発散する社員が多いようです。
ITベンダー界隈でも特に変わった企業、と言えるでしょう。
業界の中でも異様に年収が高く、残業時間も短いです。
社員の口コミも評価が高いものが多く、
「仕事を通じて成長できる」
「誰よりも早くたくさん稼げるようになる」
といった高い向上心の見られる意見が多数派でした。
消極的な人には合わない職場かもしれませんが、人より働いて人より高い年収を得たいという明確な目標意識のある積極的な人には、とても合う会社と言えるでしょう。
どんな人材が求められている?
アクセンチュアはダイバーシティを重視する企業です。
「電力会社の一部の業務しか経験していない」
「特定の商品の営業しか経験していない」
そういった特定の分野でのみ活躍してきた人でもアクセンチュアは「活用できる」と思った人材であれば、積極的に居場所を探してくれます。
そんなアクセンチュアがどんな人材を求めているのかというと、強い意志と精神を持っている人材。
テクノロジーに何らかの関心を持っていることはもちろんですが、『この分野のプロになる』という強い意志がある方には非常に惹かれますし、失敗を恐れずに挑戦し続けるスピリットをお持ちの方には大きな魅力を感じます。
自分の能力を最大限活かして活用してくれる、ということは自分自身がアクセンチュアの仕事の分野において強い関心を持って積極的に働くことが求められるということです。
年収を紹介した際にも述べたように、アクセンチュアは積極的に働く人材こそが高い年収を得て成功しています。
逆に消極的な人材は埋もれていくわけです。
「高い年収を得る」
「アクセンチュアの仕事分野のプロになる」
などの夢や目標を持ち、それに向かって失敗を恐れず何事にも挑戦し続けていく精神を持った人材が、アクセンチュアで求められており、アクセンチュアで生き抜くことができる人材と言えましょう。
アクセンチュアで行っている採用活動
アクセンチュアは働き方改革など少し変わった取り組みをしていますが、採用活動自体には変わった取り組みがありません。
経験者採用では
- 「ストラテジー」
- 「コンサルティング」
- 「デジタル」
- 「テクノロジー」
- 「オペレーティング」
のビジネス領域とそれを支える「コーポレート・ファンクションズ」という管理部門で、別々に採用が行われています。
各領域でとても幅広いポジションの募集が行われており、現在募集中のポジションに関しては公式採用ページから確認可能です。
たとえば「ストラテジー」の領域だと「戦略コンサルタント」が募集されていたり、「コンサルティング」分野では通信メディア・ハイテク本部、金融サービス本部と更に細分化された組織の中でさまざまな職種の募集が行われたりしています。
経験者採用に力を入れていると言っても良いでしょう。応募はメールから簡単に行うことができます。
アクセンチュアは高い目標を実現したい人にオススメ
「マズローの5段階欲求を全て満たしてやりたい」
「高い年収を得たい」
「自分がどこまでやれるのか試してみたい」
など、仕事に関する明確な欲望や目標を持っている方にとってアクセンチュアは良い会社となるでしょう。
働き方改革の恩恵である「会社員としての自由」を最大限享受しながら、目的意識を持って働くのは楽しく大きなやりがいがあるはずです。
自らの目標の実現のために働きたい、貪欲な方にとって最高の企業と言えます。
アクセンチュアの口コミ・評判
アクセンチュアへ転職するにあたって気になる口コミ・評判をチェックしてみましょう。
アクセンチュアに対する主な口コミ・評判は以下の通りです。
明確な成果・実力主義の企業ですが、その分若手でも積極的に活躍できる風通しの良い社風のようです。
また、休みが取りやすく子育て支援制度も充実しており、女性にとって働きやすい環境であるという口コミも多く見られました。
全体として、成果を出していればワークライフバランスが調整しやすい企業のようですね。
アクセンチュアへの転職難易度
アクセンチュアへの転職難易度は高いとされています。
理由としては、グローバルな舞台で活躍する人材が多い企業なので、人気があり競争率も高いため。
その分採用条件のハードルも高く厳しい設定になっています。
また、世界的企業なので応募要件において前職での職務経験やスキルに対して高いレベルが要求されています。
ただ、募集職種が多く採用に対しては積極的な姿勢が見られるので、募集職種をしっかりチェックして自分の経験とスキルが企業にマッチするようなアピールをしましょう。
アクセンチュアへの転職成功確率をアップさせる唯一の方法
競争率の高いアクセンチュアへの転職成功確率をアップさせるために、転職エージェントは必ず活用するようにしましょう。
転職エージェントを活用することによって、一般的には公開されていない非公開求人情報から有利に転職活動を進めることができます。
その非公開求人の中にアクセンチュアの募集も含まれているかもしれないので、是非転職エージェントを利用してチェックしておくようにしましょう。
また、アドバイザーによる希望企業に特化した対策も転職エージェント利用の大きなメリットとなっています。
アクセンチュアへ転職したい人が必ず登録した方がいい転職エージェント5選
アクセンチュアへの転職を検討している方におすすめなのが次の5つの転職エージェントです。
- リクルートエージェント
- doda
- アクシスコンサルティング
- パソナキャリア
- JACリクルートメント
上記した転職エージェントのうち、1社だけでなく複数社に登録して転職活動を進めると転職成功率がアップします。
その理由や各社の強みについて具体的に解説していくので、ぜひチェックしてみてください。
1.リクルートエージェント
リクルートグループの転職人材紹介サービス『リクルートエージェント』は、転職支援実績No.1。
一般の求人サイトには掲載さない非公開求人情報も業界トップクラスの取り扱いがあり、各業界に精通した実績豊富なキャリアアドバイザーが登録者にマッチした求人を厳選して紹介してくれます。
また提出書類の添削や、面接対策、独自情報の提供などのサポートも充実。
転職へ向けた疑問や不安の解消まで、全て無料でワンストップでサポートする、業界屈指の優良エージェントです。
リクルートエージェント公式サイト:https://r-agent.com/
2.doda
『doda』は、パーソルキャリアが運営する国内大手の転職エージェントであり、担当者のサポートが手厚いのが特長です。
提案力・求人数ともに業界トップクラスで、利用者からの評判も高く、担当者の当たり外れが少ないエージェントとされています。
合わせて、職務経歴書の作成の仕方・面接対策といった実践的なサポートも充実しています。
他のエージェントの担当者と比べても質の高いサポートを受けることができます。転職活動の際には、必ず登録しましょう。
doda公式サイト:http://doda.jp/
3.アクシスコンサルティング
大手外資系コンサルティングファームや国内系コンサルティングファームへの転職実績が業界でも高い『アクシスコンサルティング』。
高い質のコンサル系企業の求人案件が豊富で、元コンサル出身のキャリアコンサルタントも多数在籍しています。
業務知識や企業先の情報に精通していて、利用者の希望条件に最大限まで寄り添った提案をしてくれると評判です。
アクシスコンサルティング公式サイト:https://www.axc.ne.jp/
4.パソナキャリア
「初めての転職」、それは誰にとっても不安なものですが、そんな時におすすめしたいのが、『パソナキャリア』です。
求職者の立場に立ったサポートには、利用者から高い評価を得ています。
手厚いサポートやフォローをしてくれるキャリアコンサルタントが在籍している転職エージェントであれば心強いことでしょう。
業界大手の「リクルートエージェント」や「doda」をメイン利用しつつ、これぞと思う求人案件があった際には、「パソナキャリア」から応募をすることで、満足度の高いサポートを受けながら効率よく転職活動を進められるでしょう。
パソナキャリア公式サイト:http://www.pasonacareer.jp/
5.JACリクルートメント
JACリクルートメントはハイクラスな転職に適した転職エージェント。
管理職以上のハイクラスの求人がたくさんあります。
JACリクルートメントだけの非公開求人などもあり、貴方に相応しい転職先がきっと見つかることでしょう。
海外にも強いです。海外企業への紹介も行っています。
コンサルタントが極めて熱心であり、的確なフォローをしてくれるところも助かる部分です。
あなたにとって最適かつ的確なアドバイスをしてくれることでしょう。
JACリクルートメント公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/
まとめ
以上、アクセンチュアの企業情報や事業内容、平均年収、求められている人物像、転職成功率をアップさせるコツを紹介しました。
最後に、アクセンチュアへ転職を志望している方が抑えておくべきポイントをまとめると、
- 各企業のDX推進の流れに乗って業績は好調に推移中
- 業界水準よりも平均年収は高い
- 全方位的に能力の高い人材が求められている
- 社風は完全に成果主義・実力主義
の4つが挙げられます。
「アクセンチュアで名だたる企業との大きなプロジェクトに携わりたい」
「自分の能力を最大限に発揮できる大手企業で尽力したい」
そんな方は、当ページで紹介したアクセンチュアへの転職に強いエージェント2、3社に登録して、転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。
参考サイト:
採用情報|アクセンチュア
Accenture – Investor Relations
OpenWork (旧:Vorkers)
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