PwCコンサルティング合同会社は、イギリスのロンドンに本拠を構える世界4大会計事務所・プライスウォーターハウスクーパース(PwC)・グループのコンサルティングファームです。
「PwCコンサルティングに興味があるけど、転職できるの?」
「中途で転職した場合、年収はいくらくらい?」
といろんな疑問を抱いている方も多いはずです。
そこで今回は、
- PwCコンサルティングの企業情報や事業内容
- PwCコンサルティングの年収情報
- PwCコンサルティングが中途で求めている人材
- PwCコンサルティングへの転職成功率を上げる方法
などを紹介していきます。
この記事を読むことで、あなたがPwCコンサルティングで働くのに相応しい人物なのかがわかるようになるので、ぜひ読み進めてください。
PwCコンサルティングとは
PwCコンサルティングは、世界4大会計事務所のひとつであるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)のグループ会社です。
2012年には4大会計事務所で最も高い売上を記録しました。
もともとはプライス・ウォーターハウスとクーパース&ライブランというイギリスの古い企業でしたが、1998年に合併して、現在のPwCとなりました。
世界的に高い評価を得ているグループの一員であるPwCコンサルティングはとても魅力的な企業で、社会的信頼性も高いといえます。
PwCコンサルティングの企業情報
下の表はPwCコンサルティングの会社概要です。
日本では東京、名古屋、大阪、福岡の4つの拠点で活動しています。
名称 |
PwCコンサルティング合同会社 英文名称:PwC Consulting LLC |
---|---|
代表者 | 代表執行役CEO 大竹 伸明 |
所在地 |
■東京 東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One タワー ■名古屋 ■大阪 ■福岡 |
PwCコンサルティングの事業内容・4つのサービス詳細
最高の戦略方法の提案から始まり、実際の実行に至るまでトータル的なコンサルティングを行います。
PwCネットワークとの連携で、経営に関わる様々な課題を解決へ導き、競争力の強化も目指してのフルサポートです。
1. ストラテジーコンサルティング
独自の文化を大切にしながら、高い専門性を活かしつつ、戦略フォームとして活躍する中で、様々な領域のプロと共に高い価値をクライアントに提供します。
伝統的な「Strategy&」と「DX」「M&A」「変革実務」等の強みを掛け合わせることで困難な経営課題の解決へ導き、クライアントの要望に応えて結果へ結びつけるのが使命です。
外資系だけにとどまることなく、日系企業ももちろんのこと、政治系機関や製薬会社に金融機関など、クライアントの幅は広く力強い支援を行っています。
2. マネジメントコンサルティング
それぞれの企業の持つ問題点を徹底リサーチしたうえで、どのような改善策があるか、解決へ導く指導を行うのがマネジメントコンサルティングです。
予備調査から始まり、本格リサーチ前には計画を立てることも必要、そのうえでの診断をして適切な改善策および改善指導を行います。
マネジメントで悩むとき、サポートとなるのはマネジメントコンサルティングです。
- オペレーションズ(SCM)
- カスタマートランスフォーメーション
- ファイナンス&アカウンティング
- 組織人事・チェンジマネジメント
- ソーシャル・インパクト・イニシアチブ
- 戦略的リスクコンサルティング
3. テクノロジーコンサルティング
データとテクノロジーを大いに活かして競争力をレベルアップさせる、その手助けとなるのがテクノロジーコンサルティングです。
技術と知識の専門性が高く、業界の幅も広い上に、豊かなバックグラウンドを持つ有能なプロたちで構成されています。
IT戦略策定だけではなく導入支援に至るまで、徹底したコンサルティングでサポートするのも心強いです。
- データアナリティクス
- サイバーセキュリティコンサルティング
- メタバースコンサルティング
- クラウドトランスフォーメーション
- エマージングテクノロジー
- 導入支援(SAP、SFDC、MS、Workday、Google、Anaplanなど)
- テクノロジーアドバイザリーサービス
- グローバルイノベーションファクトリー
- eスポーツビジネス向けコンサルティング
- Technology Laboratory
- Anything-as-a-Service(XaaS)ソリューション
4. エクスペリエンスコンサルティング
基本的な起点となるのは生活者体験であり、顧客の求めるデジタル革命に対して、ベストな計画を提案し実現できるよう支援をします。
クライアントの抱える問題を克服して、良い変革をもたらすためのアクションと洞察、顧客の環境も含めて建設的な提案を行うのも強みです。
PwCコンサルティングの企業理念・経営ビジョン
新型コロナウイルス感染症・デジタル化・SDGsの普及等、昨今の様々な社会情勢によって企業は大きな変化を求められるようになりました。
それにより、企業は既存の方法論や戦略にとらわれない柔軟な発想による変革が必要になります。
これらを実現する為、PwCコンサルティングは3つのD、
- 「Design」(新しい姿の創造)
- 「Disruption」(既成概念の変革)
- 「Dimension」(多面的な考え)
を変革のコンセプトとし、クライアントへ支援する体制をつくることを追い求めています。
クライアントを変革を支援するための3つの取り組み
PwCコンサルティングはクライアントの変革を実現する為、企業理念である3つのDをもとに自社サービスの提供体制を整えていきます。
1.柔軟かつカスタマイズされたコンサルティングの迅速な提供
クライアントの抱える課題や達成すべき将来像を個々に分析する組織を設けることによって、柔軟でカスタマイズされたコンサルティングを実現します。
また、その調査結果とインサイトを各チームが正確に把握し、迅速に提供することでスピーディーな提案を可能にします。
2.描いた未来を即座に実現できる体制
既存のコンサルティングサービスでスピーディーに課題解決を図るだけでなく、PwCコンサルティング独自のサービスの開発によってクライアントの目指すべき将来像を実現できる体制を整えます。
また、社内・社外問わずクライアントに必要なサービスとネットワークを提供し、クライアントの戦略を実現します。
3.迅速な戦略実現・意思決定を可能にする支援
コンサルティングによる変革のメリットを、PwCコンサルティングのテクノロジーでビジュアル化することによって迅速な戦略実現・意思決定を支援します。
また、クライアントの成功とリスクを双方共有できるようにする為の様々な取り組みを強化し実現していきます。
PwCコンサルティングの平均年収はどれくらい?
ここ5年ほどでのPwCコンサルティングの平均年収は、およそ868~989万円で推移しています。
国際的な組織であるため給与は年俸制となっています。
基本給よりも賞与の比率が多く、ベース給与は抑えめで業績と評価に応じて決算賞与が分配される仕組みのようです。
賞与は基本年2回ですが、その他にも好業績の際には特別賞与が出るケースもあります。
PwCコンサルティングが求めている人材とは?
PwCコンサルティングは外資系です。
外資系の企業はリーダーシップを発揮して物事に取り組むことを重要視する企業が多いですが、PwCコンサルティングも社員にはリーダーシップを求めています。
自ら率先してまわりの社員と連携をとり、状況を確認しながら問題解決を導いていけるような能力が必要です。
また世界的に高い評価を得ている企業グループですから、当然キャリア採用では高い実務能力が問われます。
自分の過去の経験を整理し、力を入れた点、工夫した点、どのような状況をどういう方法で対処してきたかなど、論理的に説明できるようにしておきましょう。
PwCコンサルティングは外資系であるため、国内企業と異なり、各職種での役割が明確なのが特徴です。
またキャリアパスは会社が個人のキャリアを決めるわけではありません。
自分自身がキャリアを形成していくこととなります。
多数のキャリアパスが用意されていますが、自分の将来設計を思い描き、計画的に業務を行っていける人でなければ、働きにくい職場となってしまうでしょう。
PwCコンサルティングはどんな採用活動をしている?
PwCコンサルティングはグループを構成する法人ごとに採用活動を行っています。
どこの法人が採用活動を行っているかは、PwCコンサルティングの公式サイトの採用ページで確認することができます。
いずれの法人も日本企業のように新卒一括採用にこだわっておらず、キャリア採用も積極的に行っており、募集は随時されているようです。
PwCコンサルティングは実力主義で専門性を生かしたい人に向いている!
PwCコンサルティングは外資系であり、実力主義の職場です。国内企業にはないオープンさと人間関係のフランクさが魅力といえます。
またそのような環境であるので男女も公平に扱われ、男女とも育児世代からの人気も高く、育休から復帰後も活躍する女性も多数いるのも特徴。
実力主義で業務にのみ集中出来る環境で、会計・税務・法務・経営戦略など自らの専門性を発揮してどんどん活躍していきたい人にはピッタリの職場といえます。
PwCコンサルティングの福利厚生
PwCコンサルティングの福利厚生は以下の表に記載のとおり充実しており、有給休暇以外にもリフレッシュ休暇や育児特別休暇などの制度が設けられています。
休暇制度 | 【年次有給休暇】
【特別有給休暇】
|
フレックスタイム制度 | コアタイムを設けないフレックス制度を導入しています。 時間・場所にとらわれず仕事ができ、能力を最大限発揮に発揮できる環境を整えています。 |
出産・育児サポート | 【出産特別休暇】 妊娠~産後1年まで、5日間の有給休暇(半日単位)が取得可能 出産立ち会い等のために、出産予定日以降6カ月以内に連続3日以内の休暇が取得可能 【育児特別休暇】 【育児休業】 【ベビーシッター費用補助】 |
また健康保険料が割安に設定されていたり、「確定拠出年金制度」や「公認会計士企業年金基金」、「語学学習支援制度」、「資格取得支援制度」もあり、健康維持やスキル向上に関することは会社が補助をしてくれる取り組みがなされています。
参照:福利厚生(PwCコンサルティング合同会社 中途採用) | PwC Japanグループ
PwCコンサルティングの口コミ・評判
PwCコンサルティングは、世界最大のコンサルティングファームです。
日本法人であるPwCコンサルティングは、海外のグローバル企業を中心に多くの大口顧客を抱え、ダイナミックな事業活動を行っています。
そんなPwCコンサルティングの口コミは以下のようなものがあります。
日本的な雰囲気はなく、海外の企業に勤務するようなイメージで、社内活動を行う必要があるようです。
その代わり、女性でもハイキャリアを狙える環境であり、挑戦のし甲斐があるでしょう。
PwCコンサルティングへの転職難易度
結論を言えばPwCコンサルティングへの転職難易度は高いと言えます。
転職難易度が高い理由として以下の点が挙げられます。
- ビジネスコンサルティング分野ので即戦力を求められている
- 前職での実績が非常に重視される
- 人材の出入りが激しいためチャンスはある
PwCコンサルティングは、世界的なビジネスコンサルティング事業の会社であり、それに見合った実力の人材を常に求めています。
そのため、中途採用での勤務を希望する場合は、前職で相応の実績が求められるのは確かです。
そのため、即戦力で社内活動できる人材でなければ応募しても受けてもらえない可能性があります。
ただ、PwCコンサルティングは外資系企業の性格が強いため人材の出入りが激しいため、採用には積極的であり、チャンスはあります。
PwCコンサルティングへの転職成功確率をアップさせる唯一の方法
PwCコンサルティングへの転職成功率をアップさせる方法は、転職エージェントを利用することです。
その理由は次の3点です。
- PwCコンサルティングの面接対策
- PwCコンサルティングに特化した自己アピールや職務経歴書の対策が可能
- PwCコンサルティングの待遇交渉にも対応
PwCコンサルティングへの転職は自己アピールが重要ですが、これを独力で行うのは難しいことが少なくありません。
一方で転職エージェントを利用すれば、自己アピールの指導や面接対策、職務経歴書の作成にを指導を受けられるでしょう。
また、同社が展開している非公開求人を貰える可能性もあります。
外資系企業なので、待遇交渉をする場面もありますが、転職エージェントを利用すれば待遇交渉も依頼可能になります。
PwCコンサルティングへ転職したい人が必ず登録した方がいい転職エージェント4選
PwCコンサルティングへの転職を前向きに検討中の方に最適な転職エージェントは以下4つになります。
- リクルートエージェント
- doda
- パソナキャリア
- JACリクルートメント
上記した転職エージェントのうち、1社だけに登録するのではなく、2~3社へ複数登録しておいた方が転職成功確率が上がります。
その理由や各社の特徴・強みについて、今から具体的に紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
1.リクルートエージェント
テレビCMでおなじみの「リクルートエージェント」。
転職と言えば「リクルート」の名前が浮かぶという方は多くいるでしょう。
「リクルートエージェント」の強みは、業界トップクラスの求人数、幅広い業界や多数の業種をカバー、転職支援実績NO.1の3つ。同業種・同業界への転職はもちろん、異業種への転職を考えている方も、おすすめNO.1の転職エージェントと言えるでしょう。
「さすがリクルートエージェント。他の転職エージェントにはない求人が見つかった」
「求人を検索していたら、思いもよらない仕事があって選択肢が広がった」
「希望職種を検索したら、他社よりもたくさんの企業がヒットして、可能性が広がった」
といった利用者の声が多い一方、「アドバイザーがややドライな印象」という意見もあります。
「dodaエージェント」や「パソナキャリア」と併用しながら転職活動を行うのも一案です。
リクルートエージェント公式サイト:https://r-agent.com/
2.doda
パーソナルキャリア株式会社の「doda」は、国内の転職代理店では業界トップクラスです。
情報力・求人数は国内最大級で利用者からは高い評価を受けており、なおかつサービスが非常に安定している転職代理店と言っても過言ではありません。
特に、応募書類作成や面接対策を手伝ってくれる手厚いサポートに高い評価を得ています。
他の転職代理店では得られない転職相談やその他のサポートが「doda」では受けれますので登録必須のエージェントです。
doda公式サイト:http://doda.jp/
3.パソナキャリア
『パソナキャリア』は、オリコン顧客満足度第一位の転職エージェントです。
退職交渉のフォローから転職先の条件交渉まで全て無料で行うことができます。
そのため、転職が初めての方でも不安なく転職に向けて進めることができます。
パソナキャリアの強みとして、マッチング力とサポート体制が挙げられています。
キャリアカウンセリングをしっかりと行っており、実際に「親身にサポートしてくれる体制がすごい」と多くの声が挙がっています。
求人数では業界最大手の転職エージェントには劣りますが、その分個人に向き合った手厚いサポートを受けることができます。
ぜひ利用してみてください。
パソナキャリア公式サイト:http://www.pasonacareer.jp/
4.JACリクルートメント
JACリクルートメントは、転職によるキャリアアップを目指す方にお勧め出来る転職エージェントです。グローバル企業や外資系への転職活動に有利です。
専門職や管理職などのハイクラス転職に強みがあり、ハイレベルな求人案件も豊富に取り揃えています。求人案件の質に関しては、転職エージェントの中でもトップクラスを誇ります。
自身のキャリアアップやハイクラス転職を検討している場合には、JACリクルートメントが適していると言えます。
JACリクルートメント公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/
まとめ
今回はPwCコンサルティング合同会社の企業情報や事業内容、年収、求められる人材、口コミ・評判などを紹介しました。
最後におさらいとして、PwCコンサルティングについてのポイントを振り返ると、
- PwCコンサルティングは世界トップ級の会計事務所のグループ企業
- 企業の変革を支援するコンサルティングサービスに強みを持つ
- 年俸に加えて業績と評価に応じた決算賞与が分配される給与制度
- 外資系企業の割に福利厚生が充実している
の4点が挙げられます。
「前々から気になっていたPwCコンサルティングで働いてみたい」
「コンサル出身で、これまで身に付けてきた経験や知見があるからそれらを存分に活かしたい」
という方は、この記事を参考にPwCコンサルティングへの転職に強いエージェントに何社か登録し、転職活動をスタートしてみてくださいね。
参照サイト:
PwCコンサルティング合同会社法人案内 | PwC Japanグループ
OpenWork (旧:Vorkers)
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