「ニート生活が続いているけど、どうやって脱出すればいいのか分からない」
「ニートからフリーターになって社会復帰の第一歩を踏み出したい」
と悩んだことはありませんか?
特にニート生活が長引いている人にとっては、簡単な問題ではないですよね。
そんな方のために今回は以下のことについて詳しく解説していきます。
- ニートになった原因の分析
- ニートからフリーターになるメリット・デメリット
- ニートを抜け出せない理由
- ニートからフリーターへ抜けだすタイミング
- ニートからフリーターや正社員を目指す方法
- ニートからフリーターになった人の体験談
この記事を読めば、ニートからフリーターへ転身する具体的な方法や考え方がわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ニートになった原因とは
いわゆる「働かない人」であるニート。
しかし一言でニートと言っても理由は様々であり、人によってそれぞれの事情が存在しています。
そうしたニートになった原因について紹介します。
職場環境に嫌気が差した
学校を卒業するなどしてせっかく就職に成功したとしても、そこが自分自身の能力や性格に合うとは限りません。
世の中にはブラックと呼ばれるような過酷な条件の企業も未だ多く存在しており、場合によって体調を崩してしまうことも珍しくありません。
またそうでなくとも人間関係などでうまくいかないこともあり、結果退職してニートになってしまうこともあります。
新卒就活に失敗した
近年の不況もあり、就職活動に失敗してしまうこともあります。
あくまで就職を目指すならば就職浪人という方法もありますが、それにしても何となく一年を過ごしているうちに就職する機会を失ってしまったということも。
また良くも悪くも親など養ってもらえる存在が身近にいると、なかなか就職活動を再開するきっかけを掴めないといったこともあるのです。
学校でのいじめや不登校を引きずっている
学校でいじめなどの被害に遭い、学校に行けなくなってしまう不登校などを経験していると、社会とのつながりが断たれてしまうため、自然に就職といった流れに乗れないケースもあります。
もしあらためて就職活動を使用しても、いじめの経験がトラウマとなり、人間関係を築くことへの恐怖心などでうまくいかないこともあります。
病気や怪我で退職を余儀なくされた
突然の病気や怪我で、仕事をできなくなってしまうことがあります。
それがある程度の短期間で復帰できるものであれば良いですが、長期間に及ぶと保険などの問題もあり、本人がこの先も働けるかどうかの状況なども考えて退職せざるを得ない状況になることは珍しくありません。
働けないことが理由であるだけに、そこからあらためて就職活動をするということも難しくなるのです。
親の介護
高齢化の進む現代の日本では、比較的早い段階で子どもが親の介護をしなければならない機会に遭遇します。
また年齢だけでなく、怪我によって介護が必要になる場合もあります。
介護というのは今でも社会問題に非常になっているほど大変なもので、就職活動だけでなく働くこと自体が難しく、そのままニートを続けるしかないといった状況に追い込まれてしまっている人もいます。
仕事をせずに自由になりたい
フリーターなどもそうですが、一つの会社に縛られることが苦手で、より自由を求めて就職をしないという人もいます。
仕事は基本的にはお金を稼ぐため、さらに言うならばそのお金で生活するためにあるものなので、もしもその辺に大きな不自由を感じていないならば、必ずしも仕事をする必要もないわけです。
ニートからフリーターになる5つのメリット
ニートからフリーターになるとどういったメリットが考えられるでしょうか。
環境が変わるというのは悪いことだけでなく、良いこともたくさんあります。
以下から紹介していきましょう。
1.生活にメリハリが出る
ニート生活を送っていると、どうしても毎日は惰性になってしまいがちです。
睡眠時間や食事も不規則になり、日付の感覚すらなくなっていくこともあるでしょう。
本来は自由にそうしているはずですが、そういった生活が続いていくと精神的にも張り合いがなくっていってしまいます。
しかしある程度の規則を持って労働もしていると生活のメリハリもはっきりし、しっかりと生活する活力も湧いてくるのです。
2.社会的な信用力が上がる
働いていないということは、思っている以上に社会からは阻害されます。
クレジットカードも作ることができませんし、様々な契約も無職では難しいものがかなりあります。
また近所づきあいや友達付き合いもしにくく、自然とふさぎ込んでいってしまいがちです。
しかし働いているというだけで社会的な信用力は上がり、周囲との関係も良好になっていきます。
3.他人との関わりができる
働くということは社会と交わるということであり、自ずと仕事に関わる様々な人と関係を持っていくことになります。
仕事の関係だけではなく、ちょっとした挨拶から始まり、たまに会話をするなど徐々に人との関わりが増えていくことで、思わぬ出会いもあるかもしれません。
人と関わることで、また生活が良いほうに変わることもあるでしょう。
4.収入を得られる安心感や余裕ができる
仮にニートとして生活にそこまで困っていない環境があったとしても、やはり収入が無いということには常に不安がつきまとい、お金を使うことに強い抵抗感を持つことも少なくありません。
そうした状況にあると心にも余裕がなくなり、あらぬ方向へ考えが行ってしまう人もいます。
少しであっても収入を得ることで、思っている以上に安心感を得られるというのもあるでしょう。
5.周囲から白い目で見られなくなる
ニートだと基本的に周囲との関わり合いを避けるということは多いと思います。
それは自分の身分に自信が持てないということも大きく、また周囲からも働いていないということで妙な噂を立てられてしまうといったこともなくはありません。
そうした厳しい周囲の目も働きはじめることで、一気に回復することが可能です。
ニートからフリーターになる4つのデメリット
ここではニートからフリーターになるデメリットについて考えてみましょう。
何もしていない状態から「働く」という状況になることで、変わるものも多くなります。
1.ストレスが増える
ニートでもストレスが無いわけではありませんが、社会に揉まれることによって生じるストレスはその比ではありません。
決まった時間に仕事へ向かうだけでも人によってはストレスですし、時間を縛られ、仕事をするという負荷はニートとして暮らしていたことと比べれば、かなりストレスは増えると言えるでしょう。
2.自由な時間を持ちにくくなる
フリーターはもちろん、いつでも自由に働けるわけではありません。
正規の社員ほどではないとしても、決まった時間に仕事に入り、決まった時間まで働くことになります。
そうなれば当然ニートの時のような自由な時間は減ってしまい、これまで好きにできていたこともしにくくなってしまいます。
3.煩わしい人間関係が増える
仕事をするということは、様々な人間と触れ合うようになるということです。
人が苦手だからという理由で接客の仕事は避けられたとしても、職場での上司とのやり取りや、同僚との連携は不可欠な職場であることがほとんどです。
そういった人たちと円滑なコミュニケーションを取ることが必要になり、求めていない人間関係も増えてしまうかもしれません。
4.ブラック職場に当たると健康を害する可能性がある
労働時間や職場環境など、一般の企業と比べてもかなり過酷な条件となる、いわゆる「ブラック」。
こうした職場は数多く存在しており、運悪くそこで働くことになってしまうと、精神も体も害してしまう可能性があります。
ブラックではある意味で人材を使い捨てと思っているようなところがあり、いたわってもらうということも期待できないかもしれません。
ニートを抜け出せない4つの理由
社会的にも問題とされることの多いニート。
働かないのは良くないという考えは一般的にあるものの、それぞれの理由によりなかなか抜け出せないという人もいます。
そうしたニートを抜け出せない理由について紹介します。
1.就活で内定が出ない思うようにいかない
就職活動自体はしているのに、内定がなかなか出してもらえないので仕事ができないというケースです。
近年の不況の煽りもあって、種によっては失業が増えている背景もあり、本人のスキルや経験によってはこういったこともあるでしょう。
本人はニート脱出を望んでいるのに、したくてもできないというパターンです。
2.就職しやすいタイミングを逃した
たとえば高校や大学をを卒業する時は、学校も周囲の同級生たちもみな就職に動き出しているので、モチベーションも保ちやすく情報も多くあります。
しかしそうした時期を何らかの理由で逃していると、就職活動を再開させるのも色々と難しくなります。
また比較的求人が多い時期に何もしていなかったため、いつの間にか景気が悪くなってしまったといったケースもあります。
3.失敗するのが怖くて一歩目が踏み出せない
長くニート生活を続けていると、自分に対して自信を持てなくなってしまいがちです。
特にニートになったきっかけ自体が失敗に由来していると、そのまま家に引きこもっていて自信を取り戻すチャンスを無くしてしまい、挑戦すらしなくなってしまったということもあります。
そうなると失敗を恐れて最初の一歩が踏み出せなくなってしまうのです。
4.なんだかんだ言って今の生活が楽
不景気とは言っても日本は未だに世界でも有数の暮らしやすさです。
特に親の援助があるなど、そこまで生活を心配する必要のない環境があると、働く意味さえ感じられなくなってしまうことも少なくありません。
下手に社会に出て傷ついてしまうよりは、今の生活を続けたほうが楽という選択をするニートもいるでしょう。
ニートからフリーターへ抜けだすタイミング5選
ニート生活を続けることについて後ろめたく思っている人は少なくないでしょう。
そんなニートがフリーターへ抜けだそうと感じるタイミングには、どのようなものがあるでしょうか。
1.同級生の活躍に嫉妬や羨望の目を向けてしまうとき
やはり自身にとって比較対象となることの多い存在は、かつては近しいスペックを持っていた同級生たちではないでしょうか。
自分のようにニートにはならず順調に就職をしていれば、社会に出て大きな成功を収めた同級生もいるかもしれません。
そんな時に自分はこのままでいいのかと問いかけて、ニート脱出も考えるでしょう。
2.将来が不安で今を楽しめないとき
現在が何とかなっているからこそ、ついつい続けてしまうニートですが、この先もずっと何とかなるとは決して言うことができません。
若いうちはそれほど変わらなくとも、同級生たちの稼ぎはどんどん増えていき、生活にも差をつけられていきます。
将来のことを考えて今が楽しめなくなってきたならば、仕事をはじめることを考えるタイミングと言えます。
3.一人暮らしを始めたいと思うとき
ニートの多くは実家だからこそ、必要なものにお金を使うことなく暮らしていけるのかもしれません。
しかし一人暮らしともなれば家賃はもちろんのこと、毎日の食費や光熱費など、生きているだけでお金がかかるということを実感させられます。
もしも家を出て一人暮らしをはじめたいと考えたら、お金は必要不可欠です。
4.夢や目標が見つかったとき
特にやることがないからニートを続けているという人も少なくないでしょう。
人によっては夢や目標がニートの言い訳となっていることもありますが、実際に夢や目標が見つかったことでニート脱出を考える人も少なくありません。
夢のためには努力もお金も必要。だからこそ働きはじめなければなりません。
5.家族に迷惑をかけていると思ったとき
お金を一切稼いでいないのに生活をできているということは、誰かしらに負担をかけているということです。
ニートにとってその多くは親ということになるでしょう。
親も徐々に歳を取っていき、いずれは自分より先にいなくなる可能性の高い存在です。
そんな恩人にいつまでも迷惑をかけているわけにいかないと自覚した時が、ニートを辞めるいいきっかけなのかもしれません。
ニートからフリーターや正社員を目指す4つの方法
何も仕事をしていない状態からいざ働きはじめるとなると、何から始めたらいいのかわからないことも多いかもしれません。
ここではまずニートから働くには何をするべきかといった点について紹介します。
1.在宅ワークを始める
現在、パソコンさえあればネットを介してできる仕事はたくさんあります。
例えば、以下のようなクラウドソーシングサービスを使うと、企業から発注されたお仕事をオンライン上で自由に選んで引き受けることができるようになります。
近年のリモートワークの普及も影響してネットだけで完結できる仕事は増加傾向にあり、その中には特別なスキルがなくてもできるものが多くあります。
またスマホだけでできるポイ活の延長のようなものもあるので、まずはそういったものに登録してみるのもいいでしょう。
2.ハローワークに行ってみる
厚生労働省管轄で運営されるハローワークは特別な条件もなく誰でも登録することができ、そこには経験やスキルなどが問われない求人もたくさん掲載されています。
まずは相談員に自分の状況や経験などを話し、そこで自分の条件や、望んでいる職種などに合った仕事を紹介してもらうのも一つの方法です。
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3.ニート向けの就職支援サイトを利用する
まだ20代から30代くらいならば、ニートやフリーターを対象とする就職支援サイトも多くあります。
そうしたサイトでは他の転職エージェントなどと同じで、積極的に求人を紹介してもらうことも可能です。
▼ニートでも使える就職支援サイト一覧
サービス名 | 特徴 |
---|---|
ハタラクティブ | 未経験者歓迎の企業求人を多数取り扱っている就活エージェント。最短2週間で内定可能。 |
UZUZ(ウズキャリ) | アドバイザーへの相談ができ、未経験者可の就職先や経験が浅くても応募できる求人を紹介してくれる。 |
就活エクスプレス | 東京都の就職支援プログラム。特に30代以降のニート方におすすめ。 |
Re就活 | 職歴を問わない求人を数多く取り扱っている就職求人サイト。 |
ネットから簡単に登録できるものがほとんどなので、思い立ったらすぐに行動を開始できる点も魅力です。
4.アルバイトや派遣を始めてみる
ニートからいきなり正社員というのは、現実にはあまり簡単なことではありません。
仮にできるとしたらそれはよほど人材が不足しているか、離職率の非常に高いブラックな職場という化膿性もあります。
しかしアルバイトや派遣ならば正社員に比べて条件はぐっと下がり、ニートでもすぐ始められるものが多くあります。
まずはアルバイトや派遣から始めて、そこからステップアップを目指していくのも良いのではないでしょうか。
ニートからフリーターになった方の体験談
では、具体的にどのようにしたらニートからフリーターへ抜け出すことができるのでしょうか。
ここでは、ニート生活からフリーターへ変貌を遂げた実体験を紹介していきます。
大学受験に失敗してニート生活へ。親族が経営する印刷会社に拾われ…
大学受験に2浪の末に失敗し、20歳の時にニート生活に突入しました。
ニートの時には、お風呂も入れず、友人からの連絡にも返信ができませんでした。
成人式にもとても行く気になれず、家族は成人式や受験のニュースが流れても、触れてこないで、自分はまるで腫物のように扱われていました。
そんな時、祖父の経営する印刷会社で、従業員の人が高齢のため、人手が足りなくなり、自分が手伝うことになりました。
バイト扱いだったので、ニートから一転、フリーターに昇格したことになります。
バイトの面接なども精神的に無理だったので、身内の会社で働けたのはラッキーでした。
職場には、同世代の人がいなくて、高齢の人ばかりだったことも、ささくれだっていた自分には助かりました。
その後は、他の会社に転職することができました。ニートからフリーターへの転身がなければ、今もニートだったかもしれません。
ある日突然耳鳴りと目まいで仕事に行けなくなり…
突然仕事に行けなくなりました。
というのもある日起きたら耳鳴りと目まいで起き上がることすら厳しい状態になりました。
頑張って就活をして入社出来た会社なのに…。
検査はしても原因は特定できず、休む以外の対策がとれませんでした。
しばらく休職するものの復帰は難しいという判断で退職に至りました。
1年ほど経つと症状は落ち着いてきました。
耳鳴りはまだ残っていましたが、立ち上がれないなどはなかったので、社会復帰しようと再度就活することにしました。
ですが、どこもかしこも採用してくれる会社はなく、正社員での採用見込みは無いに等しい状況でした。
新卒でないと、ここまで大変になるのかと落ち込みました。
収入がないと生きていくことも難しいので、アルバイトを探し始めました。
今までは接客業でサービス残業も多かったこともあり、それがストレスになっていたのかなと思ったため、今度はやったことのない工場勤務で探しました。
なんとかパートでの採用をもらえ一安心でした。
あとは目まいなどの再発が無いかが心配でしたが、2年経過してもそんな様子はありません。
黙々と作業をするのが性に合っているように思うので、しばらくはこの仕事を続けようと思います。
叱責されるのが嫌で退職し1年半のニート生活へ
大学卒業後に就職した事務所を辞めた理由は、人間関係の問題です。
上長から厳しい言葉で叱責されることも多く、働くことに自信を無くしたため退職し、ニート状態となりました。
ニートは楽でいいと言われることもありますが、働かないでいると周りの目が気になるのも事実です。
重い腰を上げたのは仕事を辞めて1年半程経過した頃です。
前から好きだった飲食店チェーンのバイト募集を見つけ、応募してみたところ採用となり、そこで働くことになりました。
また前と同じ状態になったらという不安もありましたが、職場の居心地は良く、しばらくはこの職場で頑張っていけたらと思っています。
ニート生活の後、いきなり就職するのは嫌だったのでフリーターを目指し…
私は大学を卒業してから「働きたくない」という理由で、就職することなく、ニートとしての生活を約3年間続けていました。
しかし親も数年後には定年退職を迎え、家庭の収入が大幅に減ると見込まれる中、「これ以上親に負担をかけるわけにはいかない」と思い、ニートになって3年目で働く決意をしました。
正社員として働くことには「責任が重い」や「自分の時間が持てない」というイメージがあり、ニートであった自分にいきなり就職して働く勇気はなかったので、比較的時間の融通が利きやすいフリーターとして働くことを選択しました。
現在では週4日勤務で、自立した生活を送ることができています。
まとめ
今回は、ニートからフリーターになる方法やなった時のメリット・デメリット、ニートから抜け出した際の体験談について紹介しました。
ニートからフリーターになることで変わることは
- 生活が改善して社会的信用が上がる
- 自分の自由な時間が減る
の2点に集約されます。
「ニートからフリーターへ脱出したい」
と真剣に考えているなら自分自身の自由な時間を犠牲にしなければなりません。
ニートの状態が長引くと、ニートから抜け出しにくくなるので早めに行動することが大切です。
まずは軽めの在宅ワークやアルバイト、派遣からでもいいので、無理なく働き始めることをおすすめします。