主にアフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)事業を行っている「ファンコミュニケーションズ」ですが、中途で転職してみたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんなファンコミュニケーションズの
- 企業情報や将来性
- 平均年収とその推移
- 採用条件や求めている人材
- 社員の口コミ・評判
- 上手く転職する方法
についての詳細情報を紹介します。
この記事を読めば、現時点においてあなたがファンコミュニケーションズに転職するのに適しているのかどうかがわかるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。
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ファンコミュニケーションズとは「アフィリエイト関連を代表する企業」
「A8.net」や「nend」といった成果報酬型広告を手掛けるファンコミュニケーションズ。
アフィリエイトに興味があるという人ならば一度はその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
2000年にファンコミュニケーションズがA8.netを立ち上げた頃は、インターネット環境がやっと一般家庭に普及しはじめた時期でした。
そんな中でアフィリエイターと企業とを結びつけるためのサービスとして、A8.netが少しずつ注目を集めるようになっていったのです。
ファンコミュニケーションズの企業情報
下の表はファンコミュニケーションズの会社概要になります。
会社名 | 株式会社ファンコミュニケーションズ(英文表記:FAN Communications, Inc.) |
---|---|
設立 | 1999年10月1日 |
資本金 | 11億7,367万円(2021年12月31日現在) |
役員 |
代表取締役社長 柳澤 安慶 取締役副社長 松本 洋志 取締役 二宮 幸司 取締役 吉永 敬 |
本社所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-1-8青山ダイヤモンドビル(受付:2階) |
グループ会社 |
株式会社ファンコミュニケーションズ・グローバル シーサー株式会社 |
ファンコミュニケーションズの従業員数
ファンコミュニケーションズにおける事業セグメント別の従業員数の状況を表にまとめました。
事業セグメント | 従業員数 |
---|---|
CPAソリューション事業 | 222人 [10人] |
ADコミュニケーション事業 | 122人 [3人] |
その他 | 46人 [13人] |
全社(共通) | 69人 [12人] |
合計 | 459人 [38人] |
※[ ]内は臨時従業員の年間平均人員
ファンコミュニケーションズの事業内容
ファンコミュニケーションズは、成功報酬型のアドネットワークサービスを提供する企業です。
そのサービスの一つが主力のアフィリエイト事業「A8.net」です。
ちなみにA8.netの名前の由来は「アフィリ(a)エイト(8)」なのだそうです。
アフィリエイトのシステムについて簡単に説明しますと、ホームページやブログなどを運営するユーザーが、A8.netが取り扱う企業の広告を自分のページに貼り付けることによって、企業からの広告料がユーザーに対して支払われることになります。
・広告をクリック後に、商品が売れた場合に広告収入が発生する
といった広告収入形態があります。
企業にとってはアフィリエイターという広告を行う対象を獲得することができますし、アフィリエイターにとっては副業として自宅にいながら簡単に広告収入を獲得することができるのです。
また一般ユーザーは興味のあるホームページやブログなどを閲覧するだけで、関連する商品に関する情報を簡単に手に入れることができます。
このようにそれぞれにとってメリットが大きいのがアフィリエイトで、ファンコミュニケーションズではこのアフィリエイト関連サービス(ASP)を事業の中心としています。
最近ではファンコミュニケーションズ以外にもアフィリエイト関連サービスを提供する企業が増えていますが、早い時期からアフィリエイト関連サービスを提供していることや登録企業が多いこと、魅力的なセルフバックなどの機能を備えていることなどがファンコミュニケーションズの人気の理由となっているのです。
参照:事業モデル|会社情報|株式会社ファンコミュニケーションズ FANCOMI
ファンコミュニケーションズの業績と将来性
現在においてA8.netやnendなどの成果報酬型広告サービスが好調でしたが、現在は以下のような理由でリスクが高まり業績の伸びも鈍化しています。
- Googleの検索エンジンアルゴリズム変更によるSEO難易度の上昇
- AppleのiOSに実装されたCookieの利用制限によってユーザー行動のトラッキングが難しくなったこと(ITP対応)
- アドフラウド(不正広告)対策によるコスト上昇
ファンコミュニケーションズの将来性は不確実性が高まりつつありますが、これからもアフィリエイトで副収入を得たいという人は増加することが予想され、またアフィリエイトは企業にとっても効率的な広告システムなので、今後も安定した事業として収益を生むことが期待できます。
また、スマートフォンの普及によって利用者のインターネット接触時間が増加したことにより、ビジネスチャンスは広がっています。
現在、ファンコミュニケーションズでは新規事業にも注力しており、その成長度合いによっては大きな収益を得られる可能性もあります。
これまでA8.netやnendをヒットさせるなど、インターネットビジネスの新潮流を読む力や新規事業開発力は高いです。
ファンコミュニケーションズでは消費者心理の把握やマーケティングなどに興味がある人にとっても、やりがいのある転職先だといえるでしょう。
ファンコミュニケーションズの年収はどのぐらい?
有価証券報告書に記載されたファンコミュニケーションズの情報では、社員の平均年齢は32.2歳で平均年収は451万7,000円となっています。
サービス業全般では平均年齢が37.4歳で平均年収は532万円なので、年収については平均より低い水準と言えるでしょう。
また年齢については比較的若い社員が多いようです。
参照:IRリリース/IR資料一覧|投資家情報|株式会社ファンコミュニケーションズ FANCOMI
ファンコミュニケーションズの平均年収推移
直近10年間におけるファンコミュニケーションズの平均年収推移は以下のグラフのようになります。
2014年12月期の平均年収637万9,000円を頂点に直近の6期は右肩下がり傾向が続いています。
これは、業績の前年比の伸び率が2014年12月期から鈍化して、2018年12月期にはマイナスに転じていることが影響しているようです(以下の業績推移を参照)。
▼ファンコミュニケーションズの上場来の業績推移
参照:ファンコミュニケーションズ(ファンコミ)【2461】の業績・財務推移|株探(かぶたん)
平均年収を上げるためには、今後の業績がV字回復できるのかどうかにかかっています。
ファンコミュニケーションズの採用条件や募集を行っている職種
ファンコミュニケーションズでは
- webアプリケーションやインフラ、スマホアプリなどのエンジニア系
- 企画提案やメディアサポートなどの営業系
- webデザイナーなどのクリエイティブ系
- ユーザーサポートやカスタマーサポートセンターなどのサポート系
- ユーザーサポートやカスタマーサポートセンターなどのサポート系
- 新規事業立ち上げエンジニア(新規事業開発)
の求人を行っています。
また採用については新卒だけでなく、中途採用も積極的に行っています。
特にウエイトが大きいのはエンジニア系と営業系ではないかと思われます。
これらの職種では、年収などについても比較的高めに設定されていて、特にアフィリエイト事業においては、企業とユーザーとの間をつなぐ役割である営業系の職種の役割が大きくなるでしょう。
ファンコミュニケーションズが提供するA8.netなどにおいては、営業系の職種は必要不可欠な存在だといえるでしょう。
また、既存事業のリスクヘッジ・業績上積みのために新規事業にも力を入れています。
さらに年収アップを狙うのであれば、将来はマネージャーなどの管理職や新規事業開発の担当者を目指すことをおすすめします。
ファンコミュニケーションズは「広告の仕組みを学びながら実力も磨き上げていきたい」という人におすすめ
これまでずっと右肩上がりの実績を重ねてきたファンコミュニケーションズならば、今後も更なる成長が期待できるはずです。
給与面などの待遇も充実しているので、「収入を獲得しながら実力も磨き上げていきたい」という人におすすめです。
ファンコミュニケーションズの口コミ・評判
ネットで調べたところ次のような口コミや評判が見られました。
オフィスは清潔・キレイで今どきの雰囲気。
渋谷・青山が近くておしゃれです。
社内にウォーターサーバー・コーヒーサーバー完備しており、自動販売機・オフィス内での購買もあるなど働きやすい環境が提供されています。
リモートでも集中して仕事ができるという人にとってはかなりプラスですね。
住宅補助がないのはちょっと痛いです。
福利厚生がもう少し充実してくれれば尚良いのですが。
残業が当たり前になっていて、定時で帰ることはほとんどなかったです。
ただ、部署によっては定時が来ても何となく退社しにくい環境でした。
のんびりしている人と、やる気がある人が二分化してる印象でした。
ASP事業という新しい分野の企業なので、社内の風通しは良い印象があります。
ただ、住宅補助がないので若干福利厚生が弱い印象です。
定時に帰れるところと、まったくそういったものがないところがあるのは注意すべきポイントといえるでしょう。
ファンコミュニケーションズへの転職難易度
結論から言うと、ファンコミュニケーションズの転職難易度はやや高めといえます。
その理由は以下の点が挙げられます。
- 中途採用はある程度実績のあるエンジニアが中心
- 一般職はほとんど採用していない
- 新しい分野の企業なので、技術についていける人を採用する傾向がある
スタートの年収水準は高い部類に入りませんが、今後の企業の成長や自分の伸びしろを評価して採用されるので将来性はあります。
ただ、新しい技術をどんどん導入する企業なので、中途採用の場合その雰囲気についていけるかが重要です。
ファンコミュニケーションズへの転職成功確率をアップさせる唯一の方法
ファンコミュニケーションズへの転職成功のコツは、転職エージェントを活用するという1つに尽きます。
転職エージェントを使うべき理由は下記の3点です。
- ファンコミュニケーションズなどのIT企業に特化した転職対策を受けられる
- ファンコミュニケーションズ入社後の待遇交渉も依頼可能
- ファンコミュニケーションズの非公開求人が得られる可能性
ファンコミュニケーションズは新しい企業であるため、転職対策が立てにくいことも少なくありません。
しかし、転職エージェントを活用することによって、そう言った企業であっても転職の対策を立てることが可能です。
非公開求人や新しい企業への転職対策を検討している場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめの方法です。
ファンコミュニケーションズへ転職したい人が必ず登録した方がいい転職エージェント4選
ファンコミュニケーションズへどうしても転職したいという方におすすめなのが次の4つの転職エージェントになります。
- リクルートエージェント
- doda
- パソナキャリア
- JACリクルートメント
上記した転職エージェントをおすすめする理由や活用方法についてまとめたので参考にしてみてください。
1.リクルートエージェント
『リクルートエージェント』では多くの情報を得ることができます。
業界トップクラスといえる求人数を保有していますから、特にハイクラスの人材にとっては最適な転職エージェントといえるでしょう。
転職支援の実績でも業界屈指なのです。
特定の業種や業界に特化しているというよりは、多方面に豊富です。
まず転職活動をしようと考える時には登録したほうがよい転職エージェントの一つといえます。
多くの求人、企業情報は持つものの、口コミを見る限り、転職活動そのものに対するフォローやアドバイスにはドライな印象を持つ人も多いのでその点は留意しておきましょう。
リクルートエージェント公式サイト:https://r-agent.com/
2.doda
dodaは日本最大級の転職エージェントで、パーソルキャリアが運営しています。
提案力・求人数ともにトップクラスの転職エージェントで、利用者からの評判が高く、特に職務経歴書・面接対策と言った実践的なサポートが素晴らしいと評判です。
また、担当者の当たり外れがあまりないエージェントとも言われています。
全てのサービスが完全無料です。
退職時のノウハウを含めた転職の相談から転職が決まるまで、全てサポートしてもらえるため、必ず登録しておきましょう。
doda公式サイト:http://doda.jp/
3.パソナキャリア
初めての転職で手厚いサポートやフォローを必要とする方には、パソナキャリアがおすすめです。
「親身にサポートしてくれる体制がすごい」といった、しっかりとしたサポート体制で高い評価を受けている転職エージェントです。
たくさんの業界の求人案件を見てみたいという方には、求人数がトップクラスの「リクルートエージェント」や「doda」がおすすめなのですが、キャリアコンサルタントはたくさんの利用者を抱えているため、担当次第ではドライな対応を取られてしまうリスクもあります。
一つの転職エージェントに絞って転職活動を行うよりも、サポート力のあるパソナキャリアも併用して効果的に転職活動を行うと転職成功率が高まりますよ。
パソナキャリア公式サイト:http://www.pasonacareer.jp/
4.JACリクルートメント
JACリクルートメントは、ハイクラス&専門職転職のエキスパートです。
東証一部上場企業で、転職活動の支援実績は50万人にも迫る勢いです。
ひとりひとりの希望する職種や業界にあわせてコンサルタントがサポートしてくれるので、転職者の経験や能力を最大限活かした転職活動が可能になります。
約25,000社に渡る取引企業の求人情報を保有しており、国内大手や外資系、海外進出企業など豊富な求人の中から最適な転職先を紹介できるのが強みです。
クオリティの高い転職活動でスムーズにキャリアを形成したい方にはピッタリの転職エージェントです。
JACリクルートメント公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/
まとめ
今回はファンコミュニケーションズの企業情報や今後の展望、年収や評判、採用条件や転職方法について紹介しました。
最後にもう一度、ファンコミュニケーションズにおける要点を振り返ってみると、
- 業績は苦戦していて新規事業に注力している
- 平均年収は業界水準より低い
- 新規事業が当たればさらなる業績の伸びが期待できる
- 福利厚生は手厚いが職場は交流がなくドライに感じることも…
- 実績や技術力が求められるため転職難易度はやや高め
の5つが挙げられます。
「ファンコミュニケーションズに転職できれば自分の能力を存分に発揮できる」
という強い想いを持っている方は、この記事を参考にして転職の下準備を始めてみてくださいね。