製造小売業界や、生活用品界隈でも大手企業に成長したニトリホールディングス。
小売業界への転職を志望している方なら「ニトリで働いてみたい」という方はきっと多いでしょう。
そんなニトリで必要とされている人物像や会社の現状、ニトリで得られる年収、口コミ・評判などを紹介していきます。
この記事を読めば、あなたがニトリで働く意義があるのかどうかがわかるようになるので、ぜひチェックしてみてください。
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ニトリホールディングスとは
「お、ねだん以上。のニトリ♪」でお馴染みのニトリ。
「住まいを豊かに」を掲げて生活用品を開発・製造・販売しており、多くの人々に愛されています。
1967年、現会長である似鳥 昭雄氏によって「似鳥家具店」が創業されニトリの歴史がスタートしました。
1990年代初頭のバブル崩壊後、デフレの波に乗り、安価で品質の良い家具店としてニトリは徐々に存在感を高めていきます。
2002年10月には東京証券取引所一部に株式を上場し、2003年2月には売上高1,000億円を突破。
2008年2月には売上高2,000億円を、2013年2月には売上高3,000億円、2015年2月には売上高4,000億円を達成しています。
2021年3月には島忠を完全子会社化し、その企業規模は拡大し続け、2022年度には売上8,736億円を見込んでいます。
ニトリの企業情報
ニトリの企業情報として会社概要を下の表にまとめました。
社名 | 株式会社ニトリホールディングス |
---|---|
代表者 |
代表取締役会長 似鳥 昭雄 代表取締役社長 白井 俊之 |
住所 |
【東京本部】 東京都北区神谷三丁目6番20号 【札幌本社】 |
創業 | 1967(昭和42)年12月 |
設立 | 1972(昭和47)年3月 |
資本金 | 13,370百万円 |
従業員数 | 18,400人(外、平均臨時雇用者18,269人)※2021年2月期(連結) |
事業内容 | グループ会社の経営管理、並びにそれに付帯する業務 |
株式 |
東京証券取引所一部上場 札幌証券取引所上場 |
ニトリの従業員数
次に従業員数について見ていきましょう。
事業セグメントごとの従業員数は下表のとおりです。
事業セグメント | 従業員数 |
---|---|
ニトリ事業 | 16,827人(15,317人) |
島忠事業 | 1,573人(2,952人) |
合計 | 18,400人(18,269人) |
※( )内は臨時従業員の年間平均人員
ニトリの事業内容
ニトリホールディングスは、全国各地に家具・インテリアの大型店舗を展開する業界トップクラスの小売業です。
店舗で家具を販売するのはもちろん、関連会社を通じて家具の製造や海外からの輸入なども精力的に行っています。
また家具の販売に関連したさまざまな事業を手がけています。
- インターネットを通じて商品が買える「通販事業」
- 生活必需品を揃えていて誰もが気軽に立ち寄れる「デコホーム事業」
- 飲食やサービスの店舗を一箇所に集めた「ショッピングモール事業」
- 住まいのサービスを提供する「リフォーム事業」
- 法人に対してコンサルティングを行う「法人向け事業」
など、幅広く事業を展開しています。
ニトリの年収はどれくらい?
ニトリHDが有価証券報告書で発表している平均年収は868万2,000円です。
製造小売業界ではナンバー2となっています。
小売業の平均年収は450万円程度と言われていますが、比べて見るとニトリの平均年収がどれだけ高いかが一目瞭然ですよね。
30代で資格試験を受け、それに合格すると確実に高年収を得ることができるようです。
実力がしっかり評価される社風と言えますね。
ニトリの平均年収推移
ニトリホールディングスの直近10年間の平均年収推移と、平均年齢、平均勤続年数を表にまとめました。
以下をご覧ください。
年月 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
---|---|---|---|
2012年2月現在 | 827万4,000円 | 42.9歳 | 9.4年 |
2013年2月現在 | 770万5,000円 | 42.5歳 | 9.6年 |
2014年2月現在 | 783万8,000円 | 43.3歳 | 10.3年 |
2015年2月現在 | 810万2,000円 | 41.0歳 | 8.8年 |
2016年2月現在 | 860万0,000円 | 41.9歳 | 9.7年 |
2017年2月現在 | 877万7,000円 | 42.3歳 | 9.7年 |
2018年2月現在 | 860万7,000円 | 42.4歳 | 9.0年 |
2019年2月現在 | 855万1,000円 | 42.3歳 | 9.4年 |
2020年2月現在 | 851万2,000円 | 42.7歳 | 11.8年 |
2021年2月現在 | 868万2,000円 | 40.7歳 | 12.0年 |
また、平均年収推移をグラフに表すと下のようになります。
最近では850万円前後で推移しています。
平均年齢40歳程度で800万円オーバーの年収とは素晴らしいですね。
ニトリが必要としている人材
ニトリには、「現状に満足せず常に挑戦と変化を求め、自らを成長させていく」という社風があります。
常に挑戦と変化を求めるというのは、変化の激しい小売業界では必須な心構えですよね。
安定は大事ですが、小売業界では常に新しいものが求められています。
会社は安定していいけれど、そこで働く人材や、生み出す商品は安定よりも変化が大事です。
ニトリ社が求めるのは、「ご自身とニトリ」を変えていく人材です。そのために、求める人物像として3C主義を掲げています。
中途入社の方であっても、これまでのキャリアの専門性や成功体験や方法論に捉われることなくご自身の可能性をより大きく広げていただくようなチャレンジをお願いしています。
参照:キャリア採用 | ニトリのキャリア採用サイト
この「3C主義」というのが、「Change」「Challenge」と「Competition」。
変化と挑戦、そして競争が大事ということです。
会社を変えるだけでなく、自分自身にも常に変化と挑戦を求める。
やりたいと思うことを積極的にやり、前向きに不可能を可能にしていく姿勢がニトリでは求められています。
また、ニトリは40代以降が活躍期間としていて、少し独特な教育システムが用意されているんです。
20代から30代の間に、様々な業種・職種を2~3年ごとに転々として経験を積んでいく「配転教育システム」を採用しています。
目まぐるしく変化していく中でニトリの業務を全体的に学び、40代からはスペシャリストとして専門分野で活躍していくことを前提としているんです。
中途入社でも、このシステムに組み込まれます。
ニトリが「変化と挑戦」に前向きな人材を求めていることを裏付けているシステムですよね。
色んなことを経験して、第一線で活躍したい人にオススメ
独特な教育制度は賛否両論ありますが、そこを潜り抜けた人は「この教育制度のおかげで活躍できた」と語っているようです。
若い人材にも難しい仕事を任せたり、職を転々とさせたりしてチャレンジさせる社風は「かわいい子には旅をさせろ」という感覚なのかもしれません。
そうやって色々なことを経験して、将来は第一線で活躍したいという人にはオススメの企業と言えます。
ニトリHDで行っている採用活動
ニトリHDは、中途採用にとても積極的です。
採用ページでは「中間採用」のページが独自に設けられ、正社員・契約社員問わず様々な職種の募集が行われています。
特に30代以上の人材獲得に熱心なようで、これまで他の会社でスペシャリストとして実績を積んだ方が多く活躍しているようです。
有価証券報告書に記載されている平均年齢は40歳ですが、中間採用で高年齢層をキャッチしているからこそ、平均年齢が高くなっているのかもしれませんね。
また、ニトリHDで働いたことのある総合職社員を対象とした「ジョブ・リターン」を行っています。
結婚・出産・育児・介護などやむをえない事情や転職・留学などのキャリアアップを理由に退職された社員の方に、培った知識や経験・スキルを生かして、再び活躍していただくための制度です。
出典:ジョブリターン|ニトリ公式
ニトリHDの総合職社員、またはエイリア限定総合職社員として2年以上の勤務経験があり、やむを得ない事情による退職・転職によるキャリアアップをした人を対象としています。
ジョブ・リターンできる期限は「退職後15年以内」で、退職者の多くが対象となっているようです。
「転職によるキャリアアップ」の定義は曖昧ですが、少なくとも異業種転職によるキャリアチェンジをした人は対象にならないようですね。
小売業界の他社で何か経験を積んできた人、もしくは職場復帰の人が対象となっています。
ジョブ・リターンだからといって特殊な選考過程を経ることはなく、普通に書類選考と二回の面接を経て内定が得られるようです。
元社員だから特別優遇されるようなことは、ないでしょう。
ただ、勤務条件は他の中間採用の人よりも高いかもしれませんね。
待遇などに関しては、個別に決定するそうです。
ニトリの福利厚生
福利厚生の充実度も高いようです。
出産や育児支援制度もしっかり整っていて、問題なく利用できるようになっています。
20代の管理職や女性管理職も比較的多く、実力主義的な側面もありますが、高年齢層が大事にされているという年功序列の特徴も併せ持っています。
バランスが良いと言えるでしょう。
小売業界では流行り廃りが大きく関わってきて、決して楽観はできません。
ただ、ある程度消費者の間で定着してくると、流行り廃りによる影響は少なくなります。
ニトリもその例外ではないでしょう。
これからしばらくは右肩上がり、後に落ち着くことは考えられますが、落ち込む可能性は2022年現在考えられません。
業界の中でも、比較的安定していると言えるでしょうね。
「ニトリへの就職はやめとけ」と言われる理由
ニトリの労働実態に関して調べてみました。
店舗で働く人を見ていて、心なしかおとなしい?って思ったのでどんな環境なのかと思ったら、結構ブラックな話が出てきましたので紹介します。
まったく動こうとしない社員がいる
この会社の社員まったく動こうとしない。なんて怒って帰って行ったバイトもいた
皆そういう気持ちでバックレていったんだろう。
出典:5ch.net
タイムカードを正確に切らない
タイムカードも正確にカウントしない
時間外労働になってる日にも適当なカウント
出典:5ch.net
リアル店舗部門とネットショップ部門の仲が悪い
リアル店舗部門とネットショップ部門で仲悪くて、ケンカでもしてるのかってレベル。
出典:5ch.net
待遇は良いのに3年で辞める社員が多い
ニトリは給料が良くても残業が少なくても、休暇が多くても3年で辞める社員が多い
— ごりん (@2qrXtZMAHcb3cJu) January 13, 2023
勤務中の言動を監視されている
店にはいたるところに監視カメラや収音マイクが仕掛けられていて勤務中の言動をエリアマネージャー店長や他役職者に監視されている
出典:ヤフー知恵袋
酷い情報が色々と出てきましたね。
ただ、企業規模から考えるとこのような声が上がるのもやむなしではないかなと思います。
むしろ、こういう声に対して積極的に対処しようとしているような面も感じられるので、ブラック企業だ!と決めつけれるような感じではなさそうです。
ニトリ社員による良い口コミ・評判
一方でニトリで働いたことのある社員によると良い口コミもたくさんあります。
ネットで調べたところ次のような評判が見られました。
会社の安定性が高く、研修や人材教育など社員に対するフォローが丁寧なことで、社員や元社員の間でも評判は高いです。
ただし、手当や福利厚生など待遇に満足している方もいれば満足していない方も一部にはいます。
能力や配属先によりばらつきがある印象でした。
異動が頻繁にあるようなので、異動先次第で待遇が変わる可能性があります。
ニトリホールディングスへの転職難易度
結論から言うと、ニトリホールディングスへの転職難易度はやや高いと言えるでしょう。
転職難易度がやや高い理由としては以下の点が挙げられます。
- 離職率が高くなく、求人自体がそう多くはない
- 転職希望者からの人気が高い企業である
- 職種によっても異なるが、中途採用の場合実務経験を求められることが多い
ニトリホールディングスは、離職率がそう多くないため中途採用の求人数自体が少なく、それに対し希望者は多い状況です。
そのため転職難易度はやや高いでしょう。
専門職を求めておりある程度の実務経験も求められるため、特別な能力をアピールできないと、なかなか採用にはつながらないかもしれません。
ただ子会社や関連会社を多く抱えているため、職種などにこだわらなければ、採用されるかもしれません。
ニトリホールディングスへの転職成功確率をアップさせる唯一の方法
ニトリホールディングスへの転職を成功させるコツは、転職エージェントの活用です。
転職エージェントであれば、エージェント独自が保有している非公開求人を紹介してくれることもよくあります。
また面接や履歴書の書き方など、ニトリホールディングスに特化した対策を立てていただけます。
さらに自分では難しい年収など待遇面の交渉も代わりに行なってもらえます。
このように転職エージェントを利用すると、転職活動を有利に進められる可能性が高いです。
ニトリへ転職したい人が必ず登録した方がいい転職エージェント4選
ニトリホールディングスへの転職を検討中の方に特におすすめなのが以下4つの転職エージェントです。
- リクルートエージェント
- doda
- パソナキャリア
- JACリクルートメント
上記した転職エージェントのうち、複数登録しておいたほうが転職確率がアップします。
その理由やおすすめポイントについて、転職エージェントごとに紹介しますのでチェックしてみてください。
1.リクルートエージェント
転職しようと思ったとき、いくつかの会社を登録するかと思います。
転職実績No.1の「リクルートエージェント」は登録しておいて損はないです。
どの業界・職種にとっても求人が豊富で業界トップクラスの求人数を有しています。
「他にはない求人があり、選択肢が広がり、たくさんの企業に挑戦することができました。」
など好評価の声が届いています。
ただ少しドライな対応と感じる場合もあり、口コミサービスで差がありますので、「doda」や「マイナビエージェント」と併用して利用することをオススメ致します。
リクルートエージェント公式サイト:https://r-agent.com/
2.doda
充実のサポートで利用者を支える『doda』は国内大手の転職エージェントです。
利用者により良い環境で転職先を探してもらえるように「提案力」「求人数」に力を入れ、担当者によってスキルの差がないように努めています。
さらに、自信をもって転職してもらえるように「職務経歴書」「面接対策」なども行い、満足度の高いサポートには高い評判を呼んでいます。
安心して利用してもらえるエージェントとなっておりますので、ぜひ一度登録しておきましょう。
doda公式サイト:http://doda.jp/
3.パソナキャリア
初めての転職活動で「不安」だと感じた方は、パソナキャリアをおすすめいたします。
手厚いサポートや親身に対応してくれる所が評価されており、実際の利用者から多くの声がございました。
求人数では、dodaやリクルートエージェントなど最大手と比較すると劣る部分はありますが、サポート体制が充実しているのが最大の武器です。
このサポート体制を活かしつつ、他のエージェントを併用することによって効率よく転職活動ができるでしょう。
パソナキャリア公式サイト:http://www.pasonacareer.jp/
4.JACリクルートメント
国内企業の中でも大手や外資系のようなハイクラス転職を希望されている方におススメのエージェントといえばJACリクルートメントです。
各企業に担当者を置き、事業戦略のような基本情報だけでなく本来であれば所属しなければ掴めない企業文化のような細かな情報まで提供してくれます。
また、その対象企業への徹底した専門性は求人の質にも現れています。
他社ではほとんどお目にかかれないような高待遇の案件がJACリクルートメントであれば比較的簡単に出会うことができるのです。
ハイクラス転職を狙っている方の中でも、特に管理職や専門職を希望しているのであれば他の選択肢はあり得ないでしょう。
JACリクルートメント公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/
まとめ
今回はニトリホールディングスの企業の実態について詳しく紹介してきました。
最後にもう一度、ニトリについてのポイントを振り返ると、
- 直近10年間の平均年収は高水準で推移している
- ニトリの人材には「変化」「挑戦」「競争」が求められている
- 若い世代の人材にもチャレンジさせる社風
- 福利厚生が充実している
の4点が挙げられます。
「これまでの経験や実績をニトリで活かしたい」
という方は、この記事を参考にして就職や転職が上手くいくように準備を始めてみてくださいね。