古参の独立系SIerとして多数の実績を有するフューチャーアーキテクト。
前身となる会社は1995年前後のIT革命以前に会社設立され、情報システム設計や構築への評価は高いです。
今回は、そんなフューチャーアーキテクト株式会社の平均年収や求めている人材、社内の口コミについて紹介しています。
この記事を読むことで、フューチャーアーキテクトの実態や転職のコツがわかるようになるので、ぜひ参考にしてください。
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フューチャーアーキテクトとは
フューチャーアーキテクト株式会社はITコンサルティングを主な事業とする企業です。
本社は東京都品川区にあり、大阪府と鹿児島県にも事業所を構えています。
それでは、フューチャーアーキテクトの沿革と企業情報について見ていきましょう。
フューチャーアーキテクトの沿革
もともと1989年にIT業界コンサルティング企業の「フューチャーシステムコンサルティング株式会社」として設立され、2002年に東証一部上場を果たしました。
その後何度かの社名変更経て、2016年4月に持株会社のフューチャー株式会社に社名変更するとともに、グループ会社として新しいフューチャーアーキテクト株式会社を設立。
フューチャーアーキテクトはフューチャーよりIT業界コンサルティング事業を継承した、という流れになります。
年月 | 沿革 |
---|---|
1989年11月 | フューチャーシステムコンサルティング株式会社を設立 |
2007年1月 | フューチャーアーキテクト株式会社に社名変更 |
2014年10月 | フューチャーインスペース株式会社に社名変更 |
2016年4月 |
・フューチャー株式会社へ社名変更(持株会社) ・フューチャーアーキテクト株式会社を新設し、 ITコンサルティング事業をフューチャー株式会社から継承 |
フューチャーアーキテクトの企業情報
以下の表はフューチャーアーキテクトの企業概要や拠点、株主構成の一覧です。
会社名 | フューチャーアーキテクト株式会社 (英文表記:Future Architect, Inc.) |
---|---|
本社所在地 | 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー |
オフィス拠点 | 名古屋、大阪、福岡、鹿児島 |
代表者 | 代表取締役会長 金丸 恭文 代表取締役社長 神宮 由紀 |
設立 | 2016年4月1日 (フューチャー株式会社よりITコンサルティング事業を継承) |
平均年齢 | 34.7歳 |
平均勤続年数 | 5.7年 |
株式 | 非上場 |
株主構成 | フューチャー株式会社(100%) |
従業員数
以下の表はフューチャーグループの連結企業の従業員数の状況です。
事業セグメント | 従業員数 |
---|---|
ITコンサルティングで&サービス事業 | 2,057人 |
ビジネスイノベーション事業 | 181人 |
全社(共通) | 43人 |
合計 | 2,281人 |
※2020年12月31日現在。臨時従業員数(契約社員、派遣スタッフ及びパート社員を含む)195名を除いた数値になります。
フューチャーアーキテクトは「ITコンサルティングで&サービス事業」に該当するので、フューチャーアーキテクトにはおそらく2,000人前後の従業員が在籍していると考えられます。
フューチャーアーキテクトの事業内容
ITシステム開発やそれによって蓄積された見識を活用し、IT経営戦略とIT戦略を一組としたコンセプトのもと行われるITコンサルティング事業の業績は常に右肩上がりです。
前身の旧フューチャーアーキテクト株式会社時代から数えると30年弱の長きにわたりITコンサルティングの事業を行っています。
具体的な業務としては
- IT基幹システムの開発・刷新
- AI・IoT技術を活用したフルオートメーションシステムの開発
- 次世代バンキングシステムの構築・導入支援
などです。
アパレル業界や小売業・物流業、エネルギー業界、人材派遣業や卸売業といった多種多様な顧客を有しています。
業界でも古参の部類となる企業で、今後も顧客の経営改革の一環でDX推進による基幹システム刷新等の引き合いは増えていくと思われます。
フューチャーアーキテクトの平均年収
フューチャーアーキテクトの平均年収ですが、非上場企業なので正確なデータは公表されていません。
ですので親会社のフューチャー株式会社の年収情報を紹介します。
とはいえフューチャーアーキテクトはフューチャーグループの売上の大部分を占める屋台骨なので平均年収もほぼほぼ以下のデータとほぼほぼ同額だと思います。
事業年度 | 平均年収 |
---|---|
2013年12月末 | 739万4,176円 |
2014年12月末 | 780万7,808円 |
2015年12月末 | 761万9,018円 |
2016年12月末 | 905万9,228円 |
2017年12月末 | 1,178万6,750円 |
2018年12月末 | 836万4,486円 |
2019年12月末 | 822万2,190円 |
2020年12月末 | 807万0,145円 |
有価証券報告書によれば、2013年度から2020年度の実績でならすと750万円から850万円だというのがわかります。
ITコンサルティング業の平均年収が約610万円とされていますので、それと比較するとフューチャーアーキテクトの平均年収はかなり高い水準です。
業界水準よりも平均年収は良い方ですが、新会社設立後の2016年度、2017年度の平均年収が大きく上昇しています。
これは新会社を設立しITコンサルティング事業に注力したことによるものと推測されます。
直近3年は平均年収が下がっていますが、これは積極的な人材採用によって従業員数が増えたことによるものでしょう。
ITコンサル業界の現状と動向
システム業界は、労働人口の減少や人手不足などの影響で、企業が業務の効率化に取り組んでいるので、システム開発やシステムコンサルティングの需要は今後も増加するとみられます。
しかし企業間の競争も激化し、新技術への対応や利便性の追求など、顧客の要望にスピーディー応えられるかが鍵となってきます。
参照:IT&戦略コンサルティング | フューチャーアーキテクト
そのような中でフューチャーアーキテクトは「独立系」と呼ばれるシステムインテグレーターであることが大きな強みになります。
独立系とは、コンサルティングから開発工程の上流・下流まで一貫して自社で行う企業のことです。
そのため顧客の要望を素早く対応できることが武器となります。
フューチャーアーキテクトは前身会社時代から数えると30年近い実績と、顧客からの強い信頼があることも強みといえるでしょう。
フューチャーアーキテクトが求める人材
公式サイトなどでフューチャーアーキテクトが社員に求めているものとして説明されているのが「チャレンジ精神」です。
以下に抜粋してみます。
難易度の高い仕事ばかりですが、そこに我われのアドバンテージと、社員のモチベーションがあります。新たな課題に挑むことをよしとし、常に成長したい人に向いている会社です。
大切なのは「いま何ができるか」よりも「これからどうしたいか」。
能力より少し背伸びをする中で、気づかなかった発見や、認識していなかった能力が見つかるもの。
いまできるレベルで留まっているとそこで成長は止まってしまいます。
私たちのミッションは「ITによる経営課題の解決を通じて、お客様の未来価値を最大化させる」こと。
企業、ひいては社会をよりよく変えていくという、非常に意義があるテーマです。
ITを武器に、もっと新しいこと、もっと高度なことに挑戦し成長したい、社会に貢献したいというマインドがある方にとって最適の環境です。
参照:フューチャーアーキテクト/キャリア採用
これは前身企業の設立から長年にわたり受け継がれている精神となっています。
たとえばリスクを取って創意工夫することや、目標を定め情熱的をもって業務に取り組むこと、向上心をもって主体的に行動できることなどを指しています。
また、好奇心がチャレンジにつながるという考えから、様々な物事に「おもしろそうだ」「これがしたい」といった好奇心が持てるかも重視されています。
このようにチャレンジ精神を重視しているフューチャーアーキテクトは、年齢に関係なく若手にも責任ある業務を任せます。
困難や変化を楽しむことができ、それを通じて自身のスキルアップに繋げ、プロフェッショナルを目指していくような人物がフューチャーアーキテクトの求めている人物像です。
フューチャーアーキテクトの採用活動
フューチャーアーキテクトのキャリア採用は、必要に応じて各職種の募集がされています。
どの職種が募集されているかは、公式サイトの採用ページで確認でき、応募も同ページより行います。
職種のうち、もっとも多く募集されているのはITコンサルタントの職種です。
ITコンサルタントは対応する分野によって分かれており、「金融」「流通・小売・SPA」「物流」「公共・公益」があります。
さらに各分野によって職種が細分化されています。
各職種により、必要な経験・知識・スキルが異なりますので、募集要項で確認が必要です。
採用後の人材育成
フューチャーアーキテクトでは新入社員に対して約3ヶ月間の研修を実施します。
ITとビジネスの両面での研修となっており、基礎能力を身につけます。
またプレゼンテーション能力を重視しているため、研修内でプレゼンテーションを実際に行います。
その内容を評価されながら能力を磨いていきます。難易度の高い研修との口コミもありますが、その分しっかりと能力は磨かれるようです。
それとは別に、スキルアップをはかるために定期的に社内で勉強会が実施されています。
フューチャーアーキテクトの待遇と福利厚生
勤務時間ですが、基本勤務は9:0017:30で、労働時間は7.5時間です。
ただしコンサルタント職の場合は専門業務型裁量労働制となっています。
コンサルタント職以外の職種は、部署や担当により専門業務型裁量労働制、企画業務型裁量労働制、定時勤務制のいずれかになります。
休日は土・日曜と祝日の完全週休2日制です。
賞与は年2回支給されますが、それとは別にプロジェクトや会社への貢献状況により、12月に業績賞与の支給があります。
福利厚生は一般的のもののほかに、契約保養所の利用や、社内にあるマッサージ室の利用ができます。
また健康相談室、ハラスメント相談室、キッズルームが設置されています。
フューチャーアーキテクトの口コミ・評判
ネットで調べたところ次のような口コミや評判が見られました。
深夜手当、休日出勤手当、出張手当、通信費の補助が出るので助かります。手当がないことに対しての不満は聞いたことがありません。
ただ、土日祝日はきちんと休めていますしその辺は安心だと思います。
休暇は取得できますが、ハードワークになると土日にこっそり稼働しています。
退職金制度がない点は痛いですが、その分給与に反映されているようです。
また、フューチャーアーキテクトの上層部に行くほどハードワークになる傾向が見られました。
中途採用の場合は、早い段階でこのような状況になる可能性があります。
フューチャーアーキテクトへの転職難易度
結論から言うと、フューチャーアーキテクトの転職難易度は高めといえます。
転職難易度が高い理由としては以下の点が挙げられます。
- 中途採用を行っているものの即戦力を重視している
- 研修制度が不十分なのでいきなり実戦に耐えられる人材を求めている
- 出入りが多いため転職後も長期勤務できるか不透明
フューチャーアーキテクトは人材を常に募集していますが、出入りが多いため、転職後の成功は保証できません。
退職金もないため、ある程度実力があると自負していない限り難しい可能性があります。
フューチャーアーキテクトへの転職成功確率をアップさせる唯一の方法
フューチャーアーキテクトへの転職を成功させる秘訣は、転職エージェントを活用するという1つの方法に尽きます。
その理由は下記の3点です。
- ITコンサルタントに特化した転職対策を立ててくれる
- フューチャーアーキテクト入社後の待遇について交渉してくれる
- フューチャーアーキテクトの非公開求人が得られる
フューチャーアーキテクトは、待遇がシビアな一面を持っています。
転職後の待遇について交渉をしてくれることは、転職エージェントの大きな魅力といえるでしょう。
フューチャーアーキテクトへ転職希望がある方は、将来的な待遇も含めて転職エージェントを利用することがおすすめです。
フューチャーアーキテクトへ転職したい人が必ず登録した方がいい転職エージェント4選
フューチャーアーキテクトへの転職を前向きに考えている人におすすめの転職エージェントは以下の4つになります。
- リクルートエージェント
- doda
- パソナキャリア
- JACリクルートメント
これらの転職エージェントの中から、1社ではなく複数社へ登録すると転職成功率がアップします。
ここでは、各転職エージェントのおすすめポイントを紹介していくので、あなたに合ったところを見つけてくださいね。
1.リクルートエージェント
豊富な情報量とサポート力に定評がある転職サービス、それが「リクルートエージェント」です。
質の高いキャリアコンサルタントのアドバイスを受けられます。
長年の間蓄積してきた転職データに基づき、1人1人に合わせたサポートをしてくれるため理想の職場に出会える確率が高いです。
企業の様子がより明確に分かるレポートをもらえるのもリクルートエージェントならでは。
ここを利用することで、実際に勤めてみると「思っていた労働環境とは違う…」といったミスマッチしてしまう失敗もなくなります。
リクルートエージェント公式サイト:https://r-agent.com/
2.doda
求人数とサポート力で定評のある国内最大級の転職サービス「doda」。
頼れるコンサルタントが利用する人と企業を結びつけるためにサポートをしてくれます。
特にITやWeb関連の求人は多く、IT業界を志望している層におすすめです。
面接や書類のアドバイス、企業の待遇、環境も良好なので満足度は高いでしょう。
志望企業先の職場環境や社内の様子も分かりやすく紹介してくれ、実際に勤めた時のミスマッチも防げます。
doda公式サイト:http://doda.jp/
3.パソナキャリア
パソナキャリアは初めて転職をする方におすすめの転職エージェントです。
初めての転職は誰しも不安なもの。
なのでサポートやフォローの手厚い転職エージェントだと安心できますよね。
その点、パソナキャリアは実際に利用した多くの方から「親身にサポートしてくれる体制」について高い評価を得ています。
実際に利用した方によると、求人数では『リクルートエージェント』や『doda』に劣ってしまう所もあるが、『パソナキャリア』なら手厚いサポートやフォローをしてくれるため、『リクルートエージェント』のような業界最大手の転職エージェントと併用登録して転職活動するのがおすすめです。
パソナキャリア公式サイト:http://www.pasonacareer.jp/
4.JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は高年収の求人を多数扱っている転職エージェントです。
特に外資系や海外就職(駐在員・現地就職)にコネクションがあり、その数は国内でナンバー1の実績を誇っています。
そのため、グローバルポジションを狙うハイキャリア層から強い支持を受けています。
キャリアコンサルタントの質も高く、広い観点でキャリアに合った様々な求人提案をしてくれることから、利用者の満足度は高いです。
グローバルポジションとしてのスペシャリストや管理職への転職を目指す方は、ぜひこちらのサービスを活用すると良いでしょう。
JACリクルートメント公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/
まとめ
以上フューチャーアーキテクトの企業情報や年収、求められる人材、口コミ・評判などを紹介しました。
フューチャーアーキテクトは、若手でもどんどん責任ある仕事をすることができることが大きな魅力だというのがわかりました。
チャンスを生かして自分をスキルアップしていきたいと思っている人にはうってつけといえます。
チャレンジ精神があって実績を残す事ができれば、若くても多くの収入を得ることができます。
「フューチャーアーキテクトに転職したい」
という方であれば、この記事を参考にして転職成功へ向けて動き出してみてくださいね。