転職癖が付いていませんか？転職癖が付く原因とそれを治す方法

転職を2回、3回と、何度も繰り返している人は多いのではないでしょうか。

しっかりと説明できる理由を持ち合わせていれば、転職することは決して悪いことではありませんが、繰り返しているうちに、段々と次の転職先が見つからなくなってしまうこともあります。

そこでまずは、自分が採用する会社の立場になって考えてみてください。

「また採用してもすぐにやめてしまうのではないか？」

こう思われてしまったら、なかなか採用しようとは思えませんね。

今回はやっかいな転職癖が付く原因と治し方について考えていきましょう。

この記事を読むことで、あなたの転職癖が重症なのか軽症なのかわかるようになるので、ぜひご参考下さい。

転職癖がつく5つ原因とそれぞれの治し方

最初に述べたように、転職癖のある方には「とにかく今の会社を辞めたい」という強い思いを持っている傾向が常にあります。

また、その思いには以下のような5つの原因が潜んでいます。

ここでは、上記のような転職癖がつく5つの原因とその治し方について詳しく考えていきます。

１．忍耐力がない

仕事には「嫌なこと」「辛いこと」がつきものです。

自分が好きなことや得意なことばかりでなく、ときにはやりたくないことや苦手なことを克服しなければいけないことも多々あります。

ブラック企業などの度を越したケースでない限り、ある程度の我慢は必要です。

最初から我慢や工夫などの努力をしないで、すぐに転職しようと結論づける忍耐力がない人は「転職癖がつきやすい人」であると言えるでしょう。

【対処法その1】忍耐することで得られるものは何かを考える

今の職場で働き続けることで、得られるメリットを考えてみましょう。

耐え抜いて何らかの成果を出せば、だんだんと任される仕事も増え、達成感を味える可能性もありますよね。

他の業務もできるようになることで突然仕事が楽しくなる場合もあります。

まずは、短期の目標を立てることがおすすめです。

「◯ヶ月間今の仕事を頑張って耐え抜こう」という考えで、本当に転職が必要か様子を見てみましょう。

【対処法その2】モチベーションとなる目標を見つける

仕事の中で、「先輩が取り組んでいる業務をできるようになりたい」といった目標が見つかればベストですが、そうでなくても、生活に身近な目標を立てるだけでも仕事へのモチベーションが変わってきます。

例えば、

などと、社会人として働いてお給料をもらえるからこそできる自分へのご褒美を考えてみるとモチベーションが高まります。

はじめはどんな小さな事でもいいので目標を立てて働いてみましょう。

２．協調性がない・良い人間関係を築けない

仕事では、さまざまな年齢層の人や、相性が合わない人とも関わらなくてはいけないことが多く、ときには悩んでしまうものです。

しかし、仕事は他の誰かと関わることなしでは成り立ちません。

などの協調性がない人は、人間関係のトラブルによって自らを転職せざるを得ない状況に追いやります。

その結果「転職癖がつきやすい人」になってしまうのです。

【対処法その1】無理をして良い人間関係を築く必要はないが、最低限の建設的なコミュニケーションを心がける

仕事を円滑に回すためには人間関係は重要や要素なので、ある程度輪の中に馴染むことでうまくやっていきやすくなります。

業務として必要な、報告・連絡・相談など、職場の人とコミュニケーションを取らなくてはいけない場面が多々あります。

会議では自分の意見を出すことも出てきます。

自分が困ってしまったときに相手に伝えやすい環境を作るためにも、最低限の挨拶やちょっとした雑談程度はできるようにしておくことが自分の身を助けることにも繋がります。

【対処法その2】仕事上のパートナーだと割り切った接し方をする

「職場の人と仲良くなろう」と力を入れてしまうと、どうしても相容れない人がいたときに悩み込んでしまう可能性があります。

あくまで職場の人は友達ではなく、ビジネスパートナーです。

「付かず離れず、職場内ではうまくやっていけばいいや」と割り切って考えることで、過度な負担にならず円滑に仕事を回していくことができます。

３．言い訳が多い

言い訳が多い人も「転職癖がつきやすい人」であると言えるでしょう。

言い訳が多いということは「常に自分自身を正当化することに一生懸命な人」だと言い換えることができます。

言い訳しないとならないレベルの仕事しかできないことを自分自身で認めることができず、正当化することのみに必死になっているようでは職場でうまくやっていけるはずがありませんよね。

【対処法その1】周囲の人から信頼を失ってしまうことを自覚する

言い訳が多い人の特徴として、プライドが高く自分の失敗を認められないといったことがあげられます。

何か失敗をすると、その原因が自分以外の人間にあると他責思考になりがちです。

たとえ本当に周囲に責任があったとしても、自分の非を認めることなく周囲のせいにばかりしていたら、信頼を得ることはできないでしょう。

ますます仕事でうまくいかないことが増え、それが仕事を辞めるきっかけとなってしまいます。

まずは自分の行動に非がなかったのかを振り返り、日があった場合はしっかり反省して、改善することが必要です。

【対処法その2】自ら成長する機会を奪っていると認識しよう

言い訳が多い人の中には、失敗に対し普通の人よりも敏感な方がいます。

できる限り失敗したくないので、仕事で面倒なことや困難に直面すると、つい逃げたくなり辞めてしまうのです。

しかし「失敗は成功のもと」ということわざもあるように、失敗をすることで人は学び成長します。

失敗を恐れて何事にも挑戦しないでいることは、自ら成長する機会を奪っていると認識しましょう。

失敗しても言い訳するのを止め、何が足りなかったから失敗したのか原因を追求し、同じ失敗を繰り返さないように努めてみてください。

４．転職理由がネガティブ

転職癖がついている方は、仕事に対しネガティブなイメージを抱きがちです。

転職してもすぐに

と感じてしまい、次の職場でも同じことを繰り返す場合があります。

自らが改善すべき努力を怠ったまま、環境を変えるだけで改善されると期待して転職するからです。

うまくいく「環境」を追い求めて「転職癖がつきやすい人」になっていく傾向があります。

【対処法その1】相手から「この人と一緒に働きたい」と思われるポジティブな要素をつくる

ネガティブ思考で仕事をしていることは、周囲にも伝わってしまうでしょう。

そのため相手も、「この人とはやりにくいな」と感じてしまいます。

そうなると、ますます仕事がうまく進まなくなり、仕事がつまらなく感じてしまうでしょう。

こうした悪循環を断ち切るには、次のようなポジティブな態度を普段から心がける必要があります。

上記のようなことのうち、一つでもいいので「この人と一緒に働きたい」と感じてもらえるような要素を身につけることから始めてみて下さい。

５．職場に対する理想や個人の目標が高すぎる

職場に対する理想や個人の目標が高すぎる人は、「別の会社ならもっと活躍できるのに…」と職場と自分自身のミスマッチを埋められない人です。

高い理想や目標があるのならそれに見合った職場を探し、努力して採用を勝ち取った上で、さらに努力を重ねる必要があります。

それができないのなら、今、目の前にある現実と理想の折り合いをつけねばなりません。

この条件に当てはまる人は手の届かない理想や目標を追い求めて転職を繰り返す傾向があるのです。

【対処法】どの職場にも欠点があることを理解する

欠点のない職場はありません。

そのことを把握できていないと、ありもしない理想郷を永遠に探し続ける羽目になります。

どんな欠点なら我慢でき、どんな欠点なら我慢できないのかをもう一度見つめなおし、現在の職場の欠点を最小限にできる方法を考えてみましょう。

良い職場は与えられるものではなく自ら作り出すものなのだと心得ておくべきです。

転職癖がついてしまった人が陥りがちな5つの結末

転職癖がついてしまい治らなかった人は、どんな運命をたどることになるのでしょうか。

陥りがちな5つの結末を紹介していきます。

１．スキルやキャリアはいつまで経っても身につかない

職場でキャリアやスキルを得るには、ある程度の期間が必要です。

例えば10年間同じ職場に勤め続ければ、高いスキルとともに、責任ある役職などスキルに見合ったキャリアも得ることができるでしょう。

しかし10年間の間に何度も転職を繰り返した人の場合、スキルやキャリアを得る前に転職してしまうため、10年間転職をしなかった人に比べると、スキルやキャリアをほとんど身につけていない状態となってしまいます。

２．ブラック企業にしか入れなくなる

転職を繰り返せば繰り返すほど、就職先を見つけることが難しくなります。

理想の職場を見つけるために転職をしていたはずなのに、最終的に転職できる会社はブラック企業のみといった事態にもなりかねません。

転職をしたくなっても、転職先が今の会社よりも待遇や人間関係が悪くなる可能性があることをしっかり考えましょう。

３．良くない転職を繰り返して悪循環のループにハマってしまう

上でも述べたように、転職を繰り返すごとに就職先を見つけにくくなります。

そうなると、最初は「こんな仕事ができる会社を見つけたい」「こんな待遇をしてくれる会社に入りたい」と思っていたはずが、「どこでもいいから就職したい」と会社に対するハードルが低くなってしまうことがあります。

そうなると、転職のたびに労働条件や環境は下がる一方で、ますます転職を繰り返すといったループにハマってしまいます。

４．年を経るごとに年収が細っていく

中途採用の場合、それなりのスキルを求められます。

転職を繰り返さずしっかりとスキルやキャリアを身につけてからの転職なら、キャリアアップにつながり、年収アップも見込めるでしょう。

しかし転職を繰り返している方の場合、スキルやキャリアがないまま歳だけとっている状態なので徐々に条件は悪くなり、年を経るごとに年収が細っていくことになります。

５．転職市場で価値のない人になる

転職市場では、スキルやキャリアを積んだ方から売れていくことになります。

またスキルやキャリアを求めない場合、年齢の若い方から売れていく傾向にあります。

年齢だけ高くてスキルやキャリアのない方は、転職市場では価値がないと判断されてしまいます。

転職癖を治すための自己分析方法4選

１．あなたがどういう仕事を好きなのか振り返る

良い職場に巡り合うためには、自分自身の適性を見極め、自分の能力や希望にあった職場を選ぶことがポイントとなります。

また「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったもので、好きな仕事なら多少の我慢はできるもの。

その仕事が好きだという気持ちは特に大事にしましょう。

自分の中でどういう仕事が好きなのかを自己分析して振り返り、それに関連した事業を行っている会社はどこなのか、いろいろな角度から情報収集をして、よく考えた上で結論を出して下さい。

結論が出たら、そこへ向かって全力で転職活動することが良い会社に就くための秘訣です。

２．自分が転職したいと思う理由を分析する

転職と一口に言っても、大きく2種類に分けることができます。

前者の考えを持っている人は、一度立ち止まってみてください。

自分に何ができるのか、何をしたいのかを考え、焦らずしっかり現状と向き合う時間をもつことが大切です。

転職するにしてもしないにしても、その時間は必ずあなたを成長させるでしょう。

またその末に転職を決めたのであれば、よりよい転職へとつながるはずです。

３．5年・10年先の自分を想像する

特に20代で転職を考える時に多いのですが、転職を決める際に、下記のような曖昧な考え方をしていませんか？

あなたにとって、いくらだったら給料が良いといえるでしょう？

何時に帰れる職場を望んでいますか？

その望みが曖昧だと再び転職することになりかねません。

今も大切ですが、「5年後、10年後にどういう自分でありたいのか」を考えることは、転職活動をする上でとても重要になってきます。

例えば男性なら、将来家族を養っていけそうな安定した業態の会社で働くことを目指したり、若いうちに稼げる会社で働いて、その後は自分で事業を起こしたい、という目標を持つのもよいでしょう。

女性なら、結婚・出産という人生の大きな転機が訪れた場合、産休や育休を取っても継続して働ける会社を探すことが必要になるかもしれません。

5年後、10年後の未来を描けている人は、転職する目的もはっきりとしていて、企業から求められる人材になりやすい傾向があります。

４．仕事をする上で「一番重視する点」と「妥協点」を明確にする

仕事する上で一番重視する点をどこに置くのかを考えておく必要があります。

というように希望する待遇や職場の条件を自分で設定しておきましょう。

設定した条件をクリアできる転職先が見つかれば、自分の中でも納得がいくはずです。

転職癖のある人でも転職成功率を上げる方法

一度転職すると転職癖がついてしまう人もいますが、一度の転職で「天職」を見つける人もいます。

転職先を天職にするには、まず自分をしっかり見つめ直すことが大切です。

そして、外せないのが転職エージェントから的確なサポートを受けることです。

自分だけの力で転職先を探したり面接対策をするには限界があります。

そこで一歩進み「自分に合うような仕事を探すためにベストを尽くしてくれる」転職エージェントを利用することが重要です。

転職先の仕事に関する情報を自分で調べるのは難しいですよね。

転職エージェントに相談してキャリアの棚卸を客観的に行う

転職エージェントを使うと、キャリアコンサルタントと二人三脚で転職活動を進めていくことができるようになります。

その中で今までのキャリアを棚卸しながら、どんな仕事に適性があるかを一緒に考えて的確なアドバイスをしてくれます。

転職のプロがアドバイスをしてくれるので、耳を傾けるだけの価値はあります。

その上で転職先をいろいろと紹介してくれるため、利用しない手はありません。

求人紹介だけでなく履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策までサポートしてくれます。

これらすべてのサービスは無料で利用できるので、次の転職で失敗しないためにも転職エージェントを利用してみることをおすすめします。

平均勤続年数が長い会社・職種を調査する

実際に従業員が長く勤めている会社を探すのも一つの手です。

上場企業は有価証券報告書で会社の平均勤続年数を毎年公表しています。

以下はその情報をもとにしたランキングですので、ぜひ参考にしてみましょう。

非上場企業や設立して間もない企業、小規模企業の場合はランク付けされていませんので、これだけで内情を把握できるものではありませんが、転職活動する際のある程度の目安にはなるでしょう。

職種はさまざまですが、

などの条件を兼ね備えた職場がランクインする傾向があります。

長く勤められる職場を探したいなら、これらの条件を備え、かつ企業として今後の展望が明るい職場を選ぶ必要があります。

転職エージェントのキャリアコンサルタントに「平均勤続年数の長い会社の求人を重点的に探して欲しい」と要望を出し、該当する求人案件を紹介してもらうのもよいでしょう。

転職癖を治したい方におすすめの転職エージェント4社の中から選ぶ

ここでは、的確なアドバイスをしてくれてサポート力にも定評のある転職エージェントを4社紹介していきます。

充実のサポート体制、また丁寧なアドバイスがあれば、より転職活動はよりスムーズになるはずです。

転職癖を治したい方にとっての強い味方になってくれるので、ぜひチェックしましょう。

1. マイナビエージェント

転職癖を治すために一番大切なことは、次の転職で失敗をしないことです。

サポート体制がしっかりしていると定評のマイナビエージェントは、企業と個人とのマッチングはもちろんですが、個人が問題としていることにも真剣に向き合い、改善策を一緒に考えて提案してくれます。

2. パソナキャリア

誠意ある充実したサポートがあるのが、転職エージェントとしても評価が高いパソナキャリアです。

国内において大手の転職支援サービス会社が手掛ける転職エージェント、すべての年代が対象であり、利用をする際に年齢を気にすることはありません。

面接で役立つアドバイスをくれたり、担当からのフォロー体制もばっちりです。求人紹介も、転職を希望する一人ひとりにマッチした内容で紹介してくれます。

3. 就職ショップ

その人に合った適切なアドバイスをしてくれたり、サポートも丁寧で評判が良い転職エージェントです。

就職活動未経験であろうとも、そもそも何から転職活動をしたらいいかわからないとしても心配はいりません。

状況を丁寧に聞いてくれて、そのうえで希望の条件にマッチしたお仕事を案内してくれるからです。

若手の育成や未経験に、豊富な実績を持つ企業をメインに、適した就職先を紹介してくれます。

4. JACリクルートメント

物腰の柔らかい担当者に初心者でも理解しやすい説明、一人ひとりへの丁寧な対応と適切なアドバイスは心強いです。

転職に対して不安や躊躇があったとしても、勇気づけられる言葉にマイナスの気持ちは払拭されます。

ハイキャリア向け転職エージェントであり、キャリアアップを望んでの転職にも、年収アップのためにも有利です。

転職をするにあたり、相談者に役立つ情報も惜しみなく提供をしてくれます。各業界に精通しているのもJACリクルートメント所属のコンサルタント、知識も豊かです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は転職癖の原因と治す方法を紹介しました。

最後にもう一度、転職癖が付いたらマズい理由をおさらいすると

の3点が挙げられます。

「転職癖が付く原因と対処法を知りたい」
「転職するのは次で最後にしたい」

そんな方は、ぜひ当ページを参考に転職癖を治して理想の転職先を見つけられるようになってくださいね。