ウォーターサーバーの水が入っている容器のひとつに、使いきったらボトルを廃棄する「ワンウェイ方式」があります。
「ワンウェイ方式ってどんな特徴があるの?」
「対応しているウォーターサーバーはどの機種?」
など、気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ワンウェイ方式のメリット・デメリットやおすすめの機種などを挙げてみました。
なぜワンウェイ方式が選ばれるのか、その魅力が分かりますのでぜひ読み進めてみて下さい。
目次
ウォーターサーバーのボトルは大きく分けて2種類
ウォーターサーバーで使う水が入った容器の仕様は、大きく分けて以下の2種類です。
- 容器をメーカーに返却する「リターナブル方式」
- 家庭で容器を処分できる「ワンウェイ方式」
現在、ウォーターサーバーの容器で主流になっているのが、ワンウェイ方式です。
ワンウェイ方式が主流になった背景として、ウォーターサーバーの普及に伴い、全国に水を配送するようになった点があります。
そのため、ボトルを回収する必要があるリターナブル方式よりも、容器の処理をユーザーに委ねられるワンウェイ方式の需要の方が増えてきたのです。
ワンウェイ方式の容器は家庭ごみとして処分OK!
リターナブル方式ではボトルが使われることが多いですが、ワンウェイ方式で用いられる容器は、次の2タイプなどがあります。
- 小さくたたんで捨てられる「ウォーターパック」
- ペットボトルと同じ素材の「ウォーターボトル」
どちらも家庭ゴミとして捨てられる素材でできているので、簡単に処分できます。
ウォーターパックは、水の量が少なく軽い仕様になっていることが多く、水交換を楽にしたい方や水の消費量が少ない方などに最適です。
一方でウォーターボトルは、12Lとたっぷり水が入った商品もあるため、家族が多い方や水をたくさん利用する方などはこちらを選択するといいでしょう。
ワンウェイ方式の4つのメリット
多くのウォーターサーバーメーカーが採用するワンウェイ方式には、どんなメリットがあるのでしょうか。
こちらでは、ワンウェイ方式に関する4つの魅力を紹介するので、ぜひチェックしてみて下さい。
1. 空になった容器をすぐ処分できる
ワンウェイ方式の最大のメリットとして、容器を家庭で捨てられる点があげられます。
リターナブル方式の場合、メーカーの回収が来るまで空ボトルを保管しておかなければなりません。
しかし、ワンウェイ方式の場合は容器の回収を待つ必要がないため、好きなタイミングで容器を捨てられます。
そのため、
- 空の容器を保管する場所を取りたくない
- 集合住宅に住んでいてゴミが出しにくい
という方にも安心です。
2. 外気を取り込まないタイプのものが多い
リターナブル方式では、水を出す際にボトル内へ外気を取り込むため、空気中の雑菌やほこりなども入る恐れがあります。
一方でワンウェイ方式の容器は、容器内に空気が入らずに容器が圧縮する仕組みのものが多いです。
水が外気に触れないことで、品質の低下を防ぐことができるので、ワンウェイ方式の容器だとより衛生的に使えます。
また、容器が水の減少量に応じて縮むことで、よりコンパクトになり処分の際に便利です。
3. 常に新品の容器を使うことができる
リターナブル方式では、使用済みのボトルを入念に洗浄・消毒し再利用しています。
しかし「新品のボトルじゃないと衛生面が心配」だという方も、少なからずいるでしょう。
ワンウェイ方式の場合は、完全に新品の容器が使われるため、ボトルの再利用に抵抗を感じている方におすすめです。
もちろん無菌状態でボトル詰めされているので、水の衛生面について心配はありません。
4. 再配達依頼がしやすい
ワンウェイ方式を採用しているメーカーでは、宅配業者が水の配達を一任しているケースがほとんどです。
多くの宅配業者の場合、電話やインターネットで配達日時の変更や再配達依頼ができます。
中でも、インターネットならば24時間受け付けていることが多いです。
そのため、留守中や都合のつかない日があっても、自分で配達時間の調節ができるため水を受け取りやすくなっています。
ワンウェイ方式の3つのデメリット
ワンウェイ方式では、様々なメリットがありましたが、実は少し気になる点も存在します。
以下で3つのデメリットを紹介するので、ワンウェイ方式について詳しく知りたい方は目を通してみて下さい。
1. ゴミの量が増える
容器をゴミ収集日に合わせて捨てられる点は魅力的ですが、家族が多い方や水の消費量が多い方は、空の容器が増えてしまいます。
大きいボトルの場合、容量の多いゴミ袋が必要になるでしょう。
また、ワンウェイ方式の容器は段ボール箱に入って届くケースが多いです。
空容器に加えて段ボール箱も処分しなくてはいけないため、ゴミの量が通常よりも増加してしまいます。
2. 分別に手間がかかることがある
ワンウェイ方式の容器を家庭ゴミとして処分する場合、お住まいの地域のルールに従って捨てます。
そのため、地域によってはボトルのキャップやラベルシールなどを剥がしたり、潰したりなどの分別作業が必要です。
ワンウェイ方式を採用しているメーカーを選びたい方は、空容器の分別について調べておくといいでしょう。
3. メーカースタッフと直接会う機会がない
リターナブル方式のメーカーでは、水の配達や容器の回収時に各社のスタッフが訪問することがほとんどです。
そのため、直接スタッフに不明点を尋ねたりることなどができます。
しかしワンウェイ方式の場合、訪問するのは宅配業者のため、直接質問することができません。
特に必要ない、という方は問題ありませんが、知識の豊富なスタッフが訪問する点はリターナブル方式ならではの魅力と言えます。
ワンウェイとリターナブルのウォーターサーバーを比較
ここで、ワンウェイ方式とリターナブル方式のメーカー各2社、あわせて4社の特徴について比較してみました。
以下の表をご覧下さい。
ワンウェイ方式 | リターナブル方式 | |||
---|---|---|---|---|
メーカー |
信濃湧水 |
アクアセレクト |
クリクラ |
アクアクララ |
容器タイプ (容量) |
ボトル (12L/本) |
パック (8L/個) |
ガロンボトル (12L/本) |
ガロンボトル (12L/本) |
水の種類 | 天然水 | RO水 | ||
水の値段 (500mLあたり) |
1,500円/本 (約62.5円) |
1,224円/個 (約76.5円) |
1,250円/本 (約52円) |
1,200円/本 (約50円) |
配送方法 | 宅配業者委託 | 自社配達 | ||
空き容器の処分 | 家庭ゴミとして処分 | メーカーによる回収 | ||
その他 |
一部地域は自社配達 ※容器回収あり |
リターナブル方式に対応した機種もある | 8Lボトルもある | 7Lボトルもある |
今回の比較だと、ワンウェイ方式とリターナブル方式の大きな違いは、以下の3点でした。
- 水の種類
- 配送方法
- 空き容器の処分
上記の特徴は、その他のメーカーでも共通している場合が多いです。
しかし、次の3社のように例外もあります。
- エリアによっては自社配達・容器回収をする「信濃湧水」
- ワンウェイ方式でRO水を利用できる「ハワイアンウォーター」
- リターナブル方式の天然水を選択できる「アクアセレクト」
契約前に、配送方法や容器の種類など、メーカーの特徴について注目し、あなたのライフスタイルに合ったメーカーを選ぶといいでしょう。
ワンウェイ方式の容器はどう処分するの?
ワンウェイ方式を採用するほとんどの容器は、以下3つの捨て方で構いません。
- ボトルはペットボトルと同じ方法で処分する
- キャップ・ウォーターパックは可燃ゴミとして捨てられる
- 段ボールは資源ゴミか回収業者や施設で引き取ってもらう
ワンウェイ方式の容器の中でも、ウォーターパックは特に処分が楽です。
ウォーターパックは柔らかいビニール素材でできているので、小さくたたんで捨てることができます。
処分の際に場所を取らない点は、ボトルより優れていますね。
ワンウェイ方式は業務用には不向き?
ワンウェイ方式の容器は、先述したように使用量が多いほどゴミが増えてしまうデメリットがあります。
オフィスや飲食店は、一般家庭よりも利用人数や消費量が多いため、毎回の処分が大変です。
また、ワンウェイ方式の水は容量が10L以下のものが多く、水を何本も消費するオフィスや飲食店では、水交換の頻度も増えることになります。
空容器の処分は決して難しいものではありませんが、水の大量消費を想定して考えると、ワンウェイ方式は一般家庭や少人数のオフィス向けです。
オフィスや飲食店など大人数で使用する場合は、大容量に対応したリターナブル方式のボトルがおすすめです。
なお、リターナブル方式を採用しているメーカーについては、次の記事にて詳しく紹介しています。
【口コミ】ワンウェイ方式のウォーターサーバーは実際どう?
ここでは、ワンウェイ方式のウォーターサーバーを使っている3名の方から寄せられた感想を紹介します。
実際の使い心地などをイメージしやすくなるので、ぜひ参考に読み進めてみて下さい。
一人暮らしなので、水の消費量や置き場所を考慮して卓上タイプの「dewo mini」を使用しています。
4.7Lのウォーターパックは水の量が少なく、小さくして捨てられるので使いやすいです。
ゴミの回収日に毎回捨てられるから、ゴミがたまらず夏も衛生的で気に入っています。
リターナブル方式のサーバーを借りていましたが、水の消費量が多く、空のガロンボトルが玄関を占領して困っていました。
そこで、容器を使い捨てできる「ハワイアンウォーター」を知り、に乗り換えてみることに。
ペットボトルゴミが増えたけど、メーカーの回収を待たずにすぐ捨てられるため、玄関がすっきりし大変助かっています!
ワンウェイ方式のおすすめウォーターサーバー6選
ここでは、ワンウェイ方式を採用している中でも、特におすすめしたい6台のウォーターサーバーを紹介します。
容器を使い捨てできる機種を選びたい方にとって、必見の内容となっているのでぜひご覧下さい。
【天然水】フレシャス dewo
レンタル料 | 配送方法 | 電気代 | 最低月額コスト |
---|---|---|---|
500円/月 ※前月2箱以上利用で0円 |
宅配業者委託 | 約330円~/月 | 約5,390円~/月 |
デザイン性と機能性の高いウォーターサーバーの取り扱いで知られる「フレシャス」。
「dewo」は、ワンウェイ方式のウォーターサーバーの中でも特に人気が高い機種です。
給水口を高めに設置したことでかがむ必要をなくし、子供を抱っこしながらでも水を注ぐことができます。
7.2Lの軽量ウォーターパックに対応しているため、水交換が楽なサーバーとしてもおすすめしたい1台です。
【天然水】コスモウォーター Smartプラス
レンタル料 | 配送方法 | 電気代 | 最低月額コスト |
---|---|---|---|
0円 | 宅配業者委託 | 約465円~/月 | 約4,265円~/月 |
「コスモウォーター」は、厳選された国内の水源で採れた天然水を、沖縄県を含む全国各地に提供しています。
サーバー下部にボトルをセットする「Smartプラス」は、交換の際に重いボトルを持ちあげる必要がありません。
また、チャイルドロックは3タイプ搭載しており、使用環境にあわせて使い分けられるので小さな子供がいる家庭でも安心です。
ボトル1本あたり12Lの天然水が入っているため、家族が多い方や水をたくさん使う方にもうってつけだと言えます。
【天然水】プレミアムウォーター スリムサーバーⅢ
レンタル料
配送方法
電気代
最低月額コスト
0円
宅配業者委託
約620円~/月
約3,900円~/月
※表示価格はすべて税抜
3種類の天然水からお好みの水を購入することができる「プレミアムウォーター」。
「スリムサーバーⅢ」は、卓上タイプと床置きタイプの2種類が用意されており、どちらも横幅はわずか27cmととてもスリムです。
温水・冷水の両方にチャイルドロックがついており、さらに「ダブルロックカバー」を取り付けることでより強力ないたずら対策ができます。
スリムで置き場所に困らないウォーターサーバーを探している方は、ぜひスリムサーバーⅢを検討してみてはいかがでしょうか。
【天然水】クリクラミオ クリクラミオサーバー
レンタル料
配送方法
電気代
最低月額コスト
0円
宅配業者委託
約700円~/月
約2,600円~/月
※表示価格はすべて税抜
リーズナブルで良質なRO水を提供していることで有名な「クリクラ」から生まれた、天然水が飲める「クリクラミオ」。
「クリクラミオサーバー」では、軽量な8Lのワンウェイ方式ボトルを利用することができます。
ボトルは1本から注文できるので、一人暮らしの方でも利用しやすく安心です。
また、1年に1度メンテナンス済みのサーバーと無料で交換してくれるため、衛生面が気になる方もぜひ選択肢に入れてみて下さい。
【RO水】エンジェルスマイル ウォーターサーバー
レンタル料
配送方法
電気代
最低月額コスト
0円
宅配業者委託
約500円~/月
約4,140円~/月
※表示価格はすべて税抜
「エンジェルスマイル」は、赤ちゃんにも安心して与えられる純水を取り扱っています。
水は8Lと12Lの2種類があり、消費量などによりお好みで選択することが可能です。
ウォーターサーバーには、「赤ちゃんモード」という温水の温度をミルク作りに便利な70℃に設定できる機能が搭載されています。
また、温水だけでなく冷水にもチャイルドロックがついているので、より安全性の高いサーバーを探している方にぴったりです。
【RO水】ハワイアンウォーター エコサーバー
レンタル料
配送方法
電気代
最低月額コスト
300円/月
宅配業者委託
※一部地域は自社配達
470円~/月
約4,720円~/月
※表示価格はすべて税抜
ハワイで採れた天然水を厳選とした純水が飲める「ハワイアンウォーター」。
「エコサーバー」は、1週間に一度起動する自動クリーニングシステムが搭載されており、サーバー内の衛生面は心配いりません。
また、水の硬度は1mg/L未満の軟水なので、赤ちゃんから大人まで家族みんなで利用できます。
消費電力を抑えられ電気代をカットできる「エコサーバー」は、低コストでウォーターサーバーを使いたい方の力になるでしょう。
まとめ
今回、ワンウェイ方式のメリット・デメリットや、ワンウェイ方式を採用する人気機種などについて紹介しました。
この記事の覚えておきたいポイントをまとめると、以下の4点があげられます。
ここがポイント
- 現代ではワンウェイ方式が主流
- ワンウェイ方式は好きなタイミングで容器を処分できる
- ゴミをより小さく捨てたい方はウォーターパックがおすすめ
- リターナブルとワンウェイの両方を採用しているメーカーもある
「メーカーの容器回収を待つのは面倒だ」
「新品の容器に入った水が飲みたい!」
と、いう方はこの記事を参考にワンウェイ方式を取り入れているウォーターサーバーメーカーを検討してみて下さいね。
※一部地域は自社配達
- 現代ではワンウェイ方式が主流
- ワンウェイ方式は好きなタイミングで容器を処分できる
- ゴミをより小さく捨てたい方はウォーターパックがおすすめ
- リターナブルとワンウェイの両方を採用しているメーカーもある
「新品の容器に入った水が飲みたい!」
私たちが使っているウォーターサーバーは、「コスモウォーター」です。
我が家の近所にあるスーパーでは、ペットボトルゴミを無料で回収するサービスを実施しています。
コスモウォーターのボトルはペットボトルと同じ素材なので、回収サービスを利用しゴミを削減できるためとても便利ですよ。