近年は健康のために安全な水を取り入れようとする方や、万が一の災害時に備えられる家庭用のウォーターサーバーを導入する方も増えてきました。
ただ、
「具体的にどんなものなのかわからない」
「利用方法や料金が不安…」
といった悩みを抱えている方もいるでしょう。
そこで、家庭用ウォーターサーバーに関する基本情報と、押さえておきたいポイントについてまとめました。
この記事を読めば家庭用ウォーターサーバーがどんなものなのか、自分に向いているのかがわかるのでぜひ参考にしてみてください。
目次
家庭用ウォーターサーバーをおすすめする5つの理由
そもそも、ウォーターサーバーにはどんな魅力があるのでしょうか?
ここでは、家庭用ウォーターサーバーをおすすめできる理由について5つご紹介していきます。
1. 水を買い出す手間がかからない
飲料水として、水道水ではなくミネラルウォーターを利用している方も多いのではないでしょうか。
ですが、2Lのペットボトルをスーパーから購入してきて運ぶのは意外に手間がかかりますよね。
特に頻繁に買い出しに行かなければならないと億劫に感じてしまう方もいるでしょう。
そういった場合もウォーターサーバーを導入すれば業者の方が自宅まで配送してくれるので、重い水を購入してくる労力を省けます。
2. 水の品質・安全性が高い
水道水を飲める地域もありますが、中にはカルキ臭さが気になってとても飲料水としては使えない…といった地域も。
できるだけ安全性のことを考えている方にもウォーターサーバーの水が最適です。
非常に厳しい水質検査をクリアした水のみが使われているので、高品質で安全性の高い水を取り入れたい方からも選ばれています。
3. いつでも冷水・温水を使える
一般的に、ウォーターサーバー以外で冷水・温水を使う場合は冷蔵庫で水を冷やしたり、電気ポット、ケトルを用いる必要があります。
ですが、ウォーターサーバーならそれ1台でいつでも冷水と温水が使えるので、非常に便利です。
電気ポットを置く必要もなくなります。
「子どもがジュースの代わりに冷水を飲むようになったから、ジュース代も減って健康にも良い」と感じている方も多いようです。
4. 備蓄水としても便利
近年、日本各地で大規模な災害が起こり、大きな被害が出ています。
そんな場面でもウォーターサーバーは備蓄水として活躍するのです。
飲料水は一日1人最低3L必要とされているので、これを基準にして家族の人数分の備蓄水を用意しておきましょう。
ウォーターサーバーは12L入りのボトルを取り扱っているメーカーが多く、少ない本数でしっかり備えられるのも魅力です。
5. 少人数でも無理なく利用できる
ウォーターサーバーは従業員がたくさんいる会社で使うようなイメージを持っている方もいますが、家庭用は少人数でも使いやすいように設計されています。
大家族でなければ活躍しないアイテムというわけではなく、実際には一人暮らしで利用している方も多いです。
毎日手軽に冷たい水・温水を取り入れたい方はぜひ検討してみましょう。
また、一人暮らしのウォーターサーバーについて詳しく知りたい方はこちらでご紹介しているので参考にしてみてくださいね。
ウォーターサーバーが役立つ4タイプの家庭
自分にとってウォーターサーバーが本当に便利なアイテムなのかよくわからない…という方は、次のポイントをチェックしてみてください。
どのような場面で役立ってくれるのかについて4つピックアップします。
赤ちゃんがいる
ウォーターサーバーがあるとミルク作りが簡単になります。
安全な水が使われているので湯冷ましを用意する必要もなく、その場でウォーターサーバーの熱湯と冷水を合わせて適温のミルクを作れば、そのまま赤ちゃんに飲ませられるのが魅力です。
健康志向
健康のためにもたくさん水を飲んだ方が良いと言われていますよね。
ですが、不純物や雑菌などが含まれている可能性のある水を取り入れても健康的とはいえません。
高い品質が認められているウォーターサーバーの水は健康志向な方にもぴったりです。
自炊の頻度が高い
ウォーターサーバーの水はただ飲むだけでなく、料理にも活用することができます。
例えば、お米を炊くときにウォーターサーバーの冷たい水を吸水させてから炊くともっちり感が強く出ておいしくなるので、ぜひ試してみてくださいね。
来客が多い
たくさんの来客がある場合はお客さんにも安全でおいしい水を提供したいですよね。
ペットボトルからミネラルウォーターを注ぐのも良いのですが、ウォーターサーバーならすぐに冷水が出るほか、お茶やコーヒーを入れるのにも便利です。
ウォーターサーバー用の水は2種類ある
ウォーターサーバーの水は安全性が高いことについては先述しましたが、気になるのがどのような水が使われているのか?ということですよね。
ウォーターサーバーで使われる水は、大きく分けてこちらの2種類です。
- 天然水
- RO水
それぞれの特徴を紹介していきます。
天然水
天然水とは、特定の水源から採水された地下水であるナチュラルウォーター、または鉱泉水などの水源より採水されたナチュラルミネラルウォーターのことを指します。
ミネラルが溶け込んでいる天然の水を選択したい方におすすめです。
こちらで詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。
RO水
RO水は純水の一種です。
その中でもデザインウォーターと呼ばれるものは、RO膜処理という方法を用いてミネラル、不純物、細菌といったものを取り除き、そこにミネラルを加えることによって作られます。
また、不純物を取り除いてミネラルを加えないものがピュアウォーターです。
より安全性の高い水を使いたい方におすすめです。
以下で解説しているので見てみてくださいね。
どっちが向いてる?サーバー本体の2通りの入手方法
ウォーターサーバーの利用方法は、レンタルと購入の2通りがあります。
どちらが自分に合っているのか判断しかねている方のために、それぞれの特徴とどんな方におすすめなのかについて説明していきます。
レンタルする
毎月レンタル料を支払い、ウォーターサーバーを借りるタイプです。
水を購入すればレンタル料がかからないところもあります。
レンタルの大きな魅力は買取に比べて初期投資を抑えられるという点です。
また、購入してしまえば返却はできませんが、レンタルなら解約手数料を支払うことにより他のサーバーに切り替えられます。
選択できるサーバーの種類が多いのも魅力だといえるでしょう。
- すぐに解約する可能性がある人
- 初期投資をかけたくない人
- 数あるウォーターサーバーの中から選びたい人
購入する
初期投資は必要になるものの、ウォーターサーバーを自分のものにできるので自由に使えます。
また、毎月のレンタル料がかからないので長期にわたって利用する予定がある場合は購入の方がお得です。
レンタルでは短期で解約した場合に解約手数料がかかりますが、購入する場合はこういった料金もかからないので好きなタイミングでやめることができます。
- 長期にわたって同じウォーターサーバーを使う予定の人
- レンタル品を使用することで扱いに神経質になりたくない人
- 初期投資がかかっても月々のレンタル料を抑えたい人
覚えておきたい3タイプの水の供給方式
ウォーターサーバーを選ぶ際にはどのような形でサーバー内に水を供給するのかも非常に重要な選択ポイントになってきます。
ここでは、ウォーターサーバーの代表的な水の供給方式を3つ解説するので参考にしてみてください。
ワンウェイ
こちらはやわらかいタイプのボトル素材のことです。
水を使うと、その分だけボトルが収縮し、小さくなっていきます。
すべて使い切った時にはとても薄くなり、使い終わったボトルは小さく折りたたんでゴミとして捨てるだけ。
ボトルを返却する必要がないので、返却時までの空になったボトルの置き場所に悩む必要もありません。
水を使ってもボトル内に空気が入らないので、衛生面でも安心です。
詳細は以下で確認してみてくださいね。
リターナブル
硬いタイプのボトルで、水を使い切った後は返却することになります。
そのため、空ボトルを保管しておかなければならないのがデメリットですが、ボトルを再利用できることもあり、ワンウェイタイプに比べると費用が安めに設定されているメーカーが多いのが魅力。
使った分だけ空気は入りますが、リターナブルタイプは定期的に業者のメンテナンスが受けられるメーカーがほとんどなので安全です。
こちらで詳しくご紹介しています。
水道直結式
水の入ったボトルをセットして使うのではなく、水道から直接水を引き込み、それを浄水しておいしい水に変えるタイプとなります。
当然ながらボトルを保管する必要も返却する必要もありません。
また、使用するのは水道水ということもあり、水をたくさん使ったとしてもかかる費用は水道料金+サーバーのレンタル代のみ。
たくさん水を使いたい方に向いています。
詳しくは以下のページで確認してみてくださいね。
水の交換がしやすいウォーターサーバーを選ぶ基準
ウォーターサーバーによって水の交換方法は異なるので、しっかりおさえておきましょう。
ここでは、なぜ水の交換方法にこだわらなければならないのか、どのようなタイプなら交換しやすいのかについて解説します。
水の交換作業が引き起こす3つの悩み
水のボトルは7L程度のタイプもありますが、中には12Lやそれ以上のタイプも。
重たいボトルを無理して持ち上げると、次の3つのような悩みが発生しやすくなります。
- 腰痛やギックリ腰になる
- 妊婦さんのお腹に負担がかかる
- 1人で交換するのが大変
特に力のない女性やお年寄りの場合、こういったポイントが問題になってウォーターサーバー継続を断念する方もいるので、ボトル交換がしやすいかどうかは非常に重要だといえるでしょう。
水の交換がラクなウォーターサーバーはこの3タイプ
水ボトル交換時に発生する腰痛などのトラブルを防ぐためには、交換しやすい方式を採用しているウォーターサーバーを選ぶことが大切です。
ここでは、ボトル交換しやすいウォーターサーバーを3つの条件を紹介していきます。
ボトルやパックのセット位置が下部にある
水が入った重いボトルを持ち上げるのではなく、サーバーの下部にセットするタイプも便利です。
滑らせるようにしてセットするだけで良いので、腰を痛めたりする心配もありません。
ボトルやパックが軽量で持ち上げやすい
重い物を持ち上げるからこそ様々なトラブルが発生するわけなので、これが軽量タイプなら心配も少なくなります。
8kg程度までの軽量ボトルを採用していたり、ボトルそのものが軽いウォーターサーバーも人気。
水の交換がいらない水道直結式
水道直結式ならボトルの交換自体必要がありません。
そもそもボトルを交換するのが手間…と感じている方はこちらの方が合っているでしょう。
次のページで更に詳細について解説しています。
サーバーのレンタル利用にかかる費用を一挙紹介
ウォーターサーバーを使うにあたり、なにに対して費用がかかるのかも事前に良くおさえておきましょう。
ここでは、初期費用からメンテナンスに至るまで費用全般について紹介しているので役立ててみてくださいね。
初期費用
どれくらいの初期費用がかかるのかはメーカーによって大きく異なります。
購入する水の料金のみという会社もあれば、他にも設置費用や事務手数料、サービス登録料などがかかる会社もあるのです。
近年は契約率をアップするために初期費用を無料としているメーカーも増えてきましたが、高めの費用が設定されているメーカーもあるので注意しておかなければなりません。
レンタル料
レンタル料とは、ウォーターサーバーを借りるにあたり発生する費用で、毎月○円という形で発生します。
月々のレンタル料は毎月同じとなっています。
また、長期の出張などで使用しない月がある場合は事前に連絡して休止を申し込んでおくとその月のレンタル料が発生しないメーカーもあるので問い合わせてみましょう。
水を購入した月はレンタル料は無料としているメーカーもあります。
水の代金・配送料
水は2本1セットで販売しているメーカーも多く、1本のみ購入するとセットで購入した場合に比べて1本当たりの費用が高くなるケースもあります。
また、配送料についてはエリアによって異なる場合もあるので気をつけておきましょう。
基本配送料無料で離島のみ料金が発生するような会社もあります。
他、代引を選択した場合に手数料が発生する可能性があることについても理解しておかなければなりません。
申込み前に知っておきたい!月々の注文ノルマ
ウォーターサーバー選びをする際に特に気をつけなければならないのが、ノルマに関することです。
これは、1ヶ月に注文しなければならない最低限の水の量のこと。
ひと月に最低2本としている所が多く、ノルマなしのウォーターサーバーの方が珍しいので、自宅で無理なく消費できるノルマかよく検討しましょう。
ノルマについて詳しくは以下のページで解説しています。
電気代
安いものだと350円程度、高くても1,000円程度が相場ではありますが、毎月かかってくる料金なのでこちらもしっかりおさえておきましょう。
また、電気代節約のためといって電源を落としてしまうと細菌繁殖を招く原因にもなるので、電源は常に入れっ放しにしておかなければなりません。
24時間電源を入れていた場合の電気代については各サーバーによって異なるので注意が必要です。
エコモード搭載の機種で電気代を安くおさえよう
月々の電気代を抑えたいのなら、エコモードを搭載しているウォーターサーバーを選択するのがおすすめ。
常に電源を入れておかなければならないといっても、真夜中など使わない時間帯は無駄な電力をかけたくないですよね。
エコモード搭載のサーバーなら使用しないタイミングの消費電力を効率的に抑えられます。
エコモードについて詳しく知りたい方はこちらをチェックしてみてください。
メンテナンス料
ウォーターサーバーの水は非常に安全性が高いものですが、あくまでウォーターサーバーの衛生状態が保たれていてこその話です。
安全性を高めるためにも、定期的にメンテナンスを推奨していたり、必須としているメーカーが多いのですが、その際のメンテナンス料については各社で違いがあります。
中には月々のレンタル料にメンテナンス料が含まれているところもあるので、そういったメーカーを選ぶのも良いでしょう。
自動クリーン機能搭載の機種でメンテの手間を減らそう
ウォーターサーバー自体に自動クリーン機能が搭載されていれば安全性は更に高くなり、少ないメンテナンスで済ませられるようになります。
どのメーカーのウォーターサーバーに自動クリーン機能が搭載されているのかまとめました。
メーカー名 | 機種名 |
---|---|
コスモウォーター | smartプラス |
フレシャス |
dewo slat SIPHON+ |
富士の湧水 | 冷、温両用ウォーターサーバー |
PREMIUM WATER |
cado×PREMIUM WATER Amadanaウォーターサーバー |
うるのん | ウォーターサーバーGrande |
それほど選択肢が多いとはいえませんが、興味がある方はこちらの機種の中から選んでみてはどうでしょうか。
自宅にピッタリのサーバーを手に入れるための3つの注目ポイント
ウォーターサーバーには様々な種類があるわけですが、重要なのはどのサーバーが自宅にぴったりなのか?ということですよね。
自分に合っているものを選ぶためには、次の3点を重視してみてください。
1.サイズ感をチェックする
ウォーターサーバーには床置きタイプと卓上タイプの2種類があり、それぞれサイズ感が全く異なります。
まずは自分が気になっている製品の幅、奥行き、高さを確認し、正確にサイズ感をイメージしてみましょう。
実際に同じ大きさの段ボールを用意し、設置した時にどのような形になるのか考えてみるのも良いですね。
各製品のサイズについては以下を参考にしてみてください。
2.設置場所を考える
ウォーターサーバーを設置する場所についてもよく考えておきましょう。
一度設置するとなかなか動かしにくいものなので、設置に向いている場所とそうではない場所を把握し、どこに置くか見極めることが大切になってきます。
以下の表で設置場所の向き不向きをまとめたので、参考にしてください。
設置に最適な場所 | 設置に向いていない場所 |
---|---|
▼コンセントの周辺 ▼壁などから離して置ける場所 ▼周辺の掃除がしやすく衛生的 ▼直射日光が当たらない場所 ▼床が平坦な場所 |
▼壁の近く ▼湿度が高い場所 ▼熱を発する家電の近く ▼日光があたる場所 ▼ドア付近など、倒れた時に道をふさぎやすい場所 ▼床が斜めになっている場所 |
壁にぴったりくっつけて設置すると、震災時に火災が発生する恐れがあるので、壁や家具から約5~10cm離して置ける場所を選択することが重要です。
更にこちらで詳しく解説しています。
3.部屋になじむデザインを選ぶ
ウォーターサーバーによって色やデザインは異なります。
一度置いたら置きっ放しの状態になるので、それが部屋のイメージを損ねないかも考えておきましょう。
インテリアの一部になるので、ウォーターサーバー単体でお気に入りのデザインのものを考えるのではなく、設置した時にどう見えるか?までイメージしておくと失敗せずに済みます。
グッドデザインを受賞しているものから選んでみるのも一つの方法です。
デザインについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
家庭用のウォーターサーバーに関する基本情報と、おさえておきたいポイントなどを紹介しました。
特に注目してチェックしてほしいのが次の3点です。
- ミルク作りや備蓄水など様々な用途で使える
- サーバーによってはレンタルだけでなく、購入が可能
- 供給方式はサーバーによって違う
ぜひこの記事を参考に、気になるウォーターサーバーを導入してみてくださいね。