近年、修学旅行や卒業旅行の他、仕事などで海外へ行く方が増えています。
そこで、
「薬を服用したいけど水道水って飲めるのかな?」
「日本からミネラルウォーターを持ち込んでもいいの?」
などと、様々なことが気になっていませんか?
そこで今回は、水道水が飲める国や海外での水分補給方法などについて詳しく解説します。
海外での水事情が心配な方の悩みを解決できるはずなので、ぜひ読み進めてみて下さい。
目次
国土交通省が認定した水道水が飲める15ヶ国
海外旅行に行く時、「この国の水道水は飲めるのかな?」と気になっている方も多いはず。
実は、日本以外にも水道水を安全に飲める国があるのです。
以下の表に、日本の国土交通省が認めた水道水が利用できる国を15ヶ国をまとめたので、チェックしてみて下さい。
アジア | |||
---|---|---|---|
日本 | アラブ首長国連邦 | ||
ヨーロッパ | |||
アイスランド | アイルランド | オーストリア | クロアチア |
スウェーデン ※ストックホルムのみ |
スロベニア | ドイツ | フィンランド |
南アフリカ | |||
モザンビーク | レソト | ||
オセアニア | |||
オーストラリア ※シドニーのみ |
ニュージーランド |
この中に含まれていない国で、水道水を飲むことができたという声もあります。
現地のガイドブックに水道水の利用について記載してある場合があるため、海外へ行く前にガイドブックを読んでおくといいでしょう。
海外の水道水でお腹を壊してしまう2つの理由
「お腹を壊すから海外では水道水を飲まない方がいい」と聞いたことがある方は、少なからずいるはず。
そこで、海外の水道水が原因でお腹を壊す代表的な理由を2つ解説します。
1. 浄水設備が不十分
日本の場合、浄水施設が各地に完備されており、厳しい水質基準に基づいたきれいな水道水をいつでも利用することができます。
しかし海外では、浄水設備が整っていないエリアもあるということが現状です。
蛇口をひねると濁った水が出ることもあり、「飲み水は購入して得る」ということが一般的になっている国もあります。
2. 硬度が高く内臓に負担がかかった
水は、カルシウムとマグネシウムの含有量を表した「硬度」という数値によって、以下3種類に分けられます。
水の種類 | 硬度 |
---|---|
軟水 | 0~100mg/L未満 |
中硬水 | 100~300mg/L |
硬水 | 300mg/L以上 |
日本の水道水の多くは、硬度が低い軟水です。
しかし海外の水道水の場合、硬度が高い硬水が出てくるケースがあります。
飲み慣れていない方が硬水を飲むと、内臓に負担をかけてお腹を壊してしまい下痢などの原因になる場合があるのです。
たとえ水道水が飲める国であっても、硬度によっては体調に影響することもあるため注意しましょう。
失敗しない海外での水分補給方法3選
こちらでは、海外でのおすすめの水分補給の仕方を3つ紹介します。
海外の滞在先での水分補給はどのようにおこなえばいいか分からない方は、ぜひ参考にして下さい。
1. 市販のミネラルウォーターを買う
スーパーやコンビニなどに売っているミネラルウォーターを利用することが、最も安全だと言えます。
しかし、一度口を付けたペットボトルを放置すると、雑菌が繁殖する可能性があります。
飲料水はなるべく早く消費するか、保管する際には必ず冷蔵庫を使うようにしましょう。
2. 一度沸騰させてから飲む
水を100度まで沸騰させると、水の中に含まれている細菌を死滅させることができます。
水道水が飲める国であっても、一度沸騰させておくと安心できるでしょう。
しかし沸騰させても、100%細菌をなくすことができるわけではありません。
また、水道水には細菌以外の不純物が含まれている可能性もあるため、気になる方は水道水を利用しないほうがいいでしょう。
3. 日本から飲み物を持ち込む
「Q1. 海外旅行先への水分の持ち込みは手荷物でもOK?」にて後述しますが、条件次第では日本から飲み水を持ち込むことができます。
海外のミネラルウォーターや水道水の利用が不安な方は、ペットボトル飲料水を持ち込むことが最適です。
また、熱い国に行く方で熱中症が心配な方は、粉末タイプのスポーツ飲料を持っていくと効率の良い水分補給ができるのでおすすめです。
海外での水に関する4つの疑問点と対処法
ここでは、海外に行く予定のある人のよくある4つの悩みとその答えを紹介します。
あなたの気になっていることが解決すること請け合いなので、ぜひ目を通してみて下さい。
Q1. 海外旅行先への水分の持ち込みは手荷物でもOK?
国際線の場合、保安検査場を通過した先の制限区域内で購入した飲料水は、機内に手荷物として持ち込むことが可能です。
しかし、手荷物検査の前に用意した液体は1つ辺り100mL以下の容器に入っていなければ、手荷物で持ち込むことを禁止しています。(出典:国土交通省ホームページ)
また、容器が複数ある場合は、1L以下の透明なジップ付きプラスチック袋に入れなければなりません。
海外に行くときには、制限区域内か現地で飲み物を買うことがおすすめです。
2. 水分をスーツケース内に入れてもいいの?
液体をスーツケース内に入れ預けて持ち込む時は、100mL以上の容器に入っていても構いません。
しかし、割れ物であったり蓋がきちんと閉まっていない場合は、中で水漏れを起こしてしまいます。
スーツケース内に入れる時は、未開封のペットボトル飲料水がうってつけです。
また、総重量が重すぎると、追加料金が発生することもあるため注意しましょう。
3. 市販のミネラルウォーターはおいしい?
海外でも、日本で売られているミネラルウォーターを見かけることがあります。
例えば、「エビアン」や「クリスタルガイザー」などの商品です。
味が心配な方は、日本でも馴染みのあるミネラルウォーターを選んでみてはいかがでしょうか。
4. レストランの水は無料なの?
日本では当たり前のように、飲食店で無料の水が提供されますが、海外では一般的ではありません。
どうしても水が欲しい時は、水を頼む必要になります。
しかし、単純に水を頼むと有料のミネラルウォーターや炭酸水が出されます。
水道水であれば無料で出してもらえる店もあるため、「Can I have some tap water please?」と店員に聞いてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、海外の水道水でお腹を壊す理由やおすすめの水分補給方法などについて解説しました。
最後に、この記事の大切なポイントをおさらいすると、次の3点があげられます。
- 日本以外にも水道水を飲める国がある
- 海外での水分補給は市販の飲料水の利用が最も安全
- 日本から水分を持ち込むこともできる
仕事や旅行などで海外に行く方は、本記事を参考に安全な水分補給をして過ごして下さいね。