浄水器には様々な種類がありますが、大型の浄水器に比べると導入しやすく人気が高まっているのが蛇口直結型の浄水器です。
「蛇口直結ってどういうこと?」
「どんなメリットがあるの?」
といった方のために、蛇口直結型浄水器の特徴や魅力、人気の商品などについて紹介します。
この記事を読むことによって蛇口直結型浄水器が自分に合っているのか判断できるほか、最適な商品探しができるようになるので参考にしてみて下さいね。
目次
蛇口直結型浄水器って何?
そもそも蛇口直結型浄水器とは何なのか?というと、その名の通り、水道の蛇口に取り付けて使うタイプの浄水器です。
水道の中には塩素や有機物が含まれているのですが、こういった物質を取り除くことができます。
日本の水道水は安全と言われていますが、蛇口直結型浄水器を取り入れると飲み水だけでなく、料理や洗米をする際にもより安全な浄水が使えるようになります。
特に水の安全にこだわりたい方には向いているでしょう。
浄水器は6タイプある
一口に浄水器といっても、大きく分けると6つにわかれます。
それぞれの特徴についてまとめました。
タイプ | 導入のしやすさ | 価格 | |
---|---|---|---|
蛇口直結型 | 蛇口に直接取り付ける |
◎
|
約2,000円~ |
ポット型 | ポットに浄水機能が搭載されている |
◎
|
約2,000円~ |
据え置き型 | 蛇口や給水管に接続しシンクの上に取り付ける |
○
|
約20,000円~ |
アンダーシンク型 (ビルトイン型) |
シンク下の給水管に取り付ける |
△
|
約20,000円~ |
セントラル型 | 水道配管の元栓に取り付ける |
△
|
約200,000円~ |
本記事では導入がしやすく、高機能な蛇口直結型浄水器について詳しく述べていきます。
蛇口直結型浄水器の代表的な2つの効果
蛇口直結型浄水器の魅力についてよく分からない方のために、おさえておきたい効果について2つ解説していきます。
1. カルキ臭を軽減する
水道水の中には塩素が含まれています。
これは、衛生上の安全性を保つために加えられているもので、人体の健康に悪影響をもたらすことはありません。
しかし、水を飲んだ際にカルキ臭いと感じたことはありませんか?これは残留塩素によるものです。
蛇口直結型浄水器を使えば塩素をしっかりと除去することができるので、カルキ臭に悩まされることがなくなります。
2. 有害物質を除去する
水道水の中に含まれている代表的な有害物質といえば「トリハロメタン」です。
これは水道の原水の中に含まれている有機物と塩素が反応してできる物質で、発がん性物質でもあります。
有害物質の中には一度煮沸させれば問題ない物質も多いのですが、蛇口直結型浄水器を使えば、すぐに安全な水になるので、手間がかかりません。
蛇口直結型浄水器の5つのメリット
蛇口直結型浄水器を使うことによって安全な水が楽しめるようになるので、それだけでも魅力的です。
更に、おさえておきたいメリットが5つあるので、こちらも紹介しましょう。
1. おいしくきれいな水をいつでも手軽に飲める
なんといっても手間がかからないのが大きな魅力です。
ただ蛇口にセットしてしまえば、あとは水道を出すだけでおいしくてきれいな水が出てきます。
浄水器を利用する際に設置が面倒だと導入を迷ってしまいますが、設置してしまえばその後の手間はほとんどないので、手軽さにこだわりたい方でも安心です。
2. 賃貸の方も導入できる
新しく導入する際に、「でも、うちは賃貸だから…」と諦めてしまうこともありますよね。
ですが、蛇口直結型浄水器は工事を必要としません。
付属のリングやビスを使い、蛇口の先端に自分でセットするだけです。
簡単に取り外すことができるので賃貸の方でも全く問題なく導入できるので、安心ですね。
3. ゴミの削減につながる
水道水ではなく、ペットボトルの水を購入して飲んでいる方も多いでしょう。
ですが、そのペットボトルのゴミに悩まされていませんか?
処分するのも手間ですし、地球環境のためにもできるだけゴミを減らしたいところですよね。
蛇口直結型浄水器を取り入れればペットボトルの水を買わなくて済むようになるため、ゴミを減らせます。
4. 設置場所をとらない
浄水器の中にはかなり大型のものもあります。
すると、キッチンが狭くなった印象になったり、そもそも設置場所が取れないようなケースもあるでしょう。
蛇口直結型水道水の場合はそういった心配もいりません。
設置しても目立たない小さなタイプの商品は、大きなタイプの浄水器は設置場所がなくて困っていた方にもぴったりです。
5. レンタルプランがある機種もある
実際に試してみたいものの、本当に自分にとって必要なのかまだよくわからない…という場合は、まずはレンタルから試してみるのもおすすめ。
レンタルできる機種は限られていますが、実際の使用感を確かめるのにも向いています。
蛇口直結型浄水器の4つのデメリット
とても便利な蛇口直結型浄水器ではありますが、デメリットが全くないわけではありません。
4つ紹介するので、こちらも参考にしてみて下さい。
1. カートリッジ交換の手間がかかる
蛇口直結型浄水器は、設置したら一生使い続けられるわけではありません。
浄水器の中にはカートリッジがあり、これを数か月に1回程度交換しなければならないのです。
交換といっても、慣れてしまえば1分程度でできる非常に簡単な作業ではありますが、デメリットの1つとしておさえておきましょう。
2. 雑菌が繁殖しやすい
蛇口から浄水器を通して出てきた水は塩素などの不純物が取り除かれた状態です。
ですが、先述したように、塩素には雑菌の繁殖を抑える役割があるため、塩素が含まれていない水は雑菌にとっては住み心地の良い水だといえます。
すぐに使えば問題ないのですが、しばらく蛇口に水が溜まった状態になると、そこで雑菌が繁殖してしまう可能性があるので注意して下さい。
3. 浄水能力に限界がある
蛇口直結型浄水器の浄水能力は非常に高いのですが、100%不純物を除去できるわけではありません。
どのようなフィルターが使われている浄水器なのかによっても除去率は変わってくるので、商品の説明をよく確認した上で安全度の高いものを選択しましょう。
また、フィルターを交換せずに使ったり、誤った使用方法を継続すると更に浄水能力が落ち、危険度が増すので注意しなければなりません。
4. 浄水は保管に向いていない
先述したように、浄水された水には塩素がほとんど残っていません。
その分、雑菌が繁殖しやすい状況になるので、保管には向いていないといえます。
すぐに使うように心がけてみて下さいね。
目安としては、冷蔵庫に保存したとしても1日ちょっとで使い切ると安全です。
蛇口直結型浄水器を選ぶ時に役立つ5つのポイント
蛇口直結型浄水器は多くのメーカーから発売されているのですが、商品を選ぶ際に注意しておきたい点を5つ紹介しましょう。
1. カートリッジの寿命・価格に注目
蛇口直結型浄水器にはカートリッジが内蔵されているのですが、このカートリッジの寿命はメーカーによって大きく異なります。
1ヶ月に1回の交換が必要になる製品もあれば、4ヶ月ほど持つ製品もあるため、しっかり比較した上で決めましょう。
低価格にこだわって購入してもカートリッジの寿命が短い場合もあるので注意が必要です。
2. 必要な工具を用意しておく
浄水器を蛇口にセットする際に必要な道具は、各商品によって異なります。
例えば、商品に付属されているリングだけで良いものもあれば、ドライバーが必要になるものも。
それから、特殊な形の蛇口は別売りのオプションが必要になるようなケースもあるので事前に確認しておくと安心です。
3. 原水・浄水の切り替えができるかどうか
浄水のほかに、浄水器を通さない原水(水道水)が使える製品がおすすめです。
例えば、以下のように水を使い分ければカートリッジの消耗をおさえられます。
- 浄水:飲用や食材など
- 原水:洗い物や掃除用など
うまく使い分けてカートリッジを長持ちさせましょう。
4. 除去できる物質の数を確認する
浄水器によって除去できる物質の数は異なるのですが、JIS規格では次の13の成分が除去対象物質として定められています。
遊離残留塩素 | 農薬 | ブロモジクロロメタン | ジブロモクロロメタン |
濁り | ブロモホルム | トリクロロエチレン | 溶解性鉛 |
テトラクロロエチレン | 総トリハロメタン | かび臭 | クロロホルム |
1・1・1-トリクロロエタン |
このうち必須となるのが残留塩素で、残りについては任意となっているのですが、やはり、除去できる物質の数が多い浄水器の方が安全だといえるでしょう。
気になる浄水器を見つけたら、除去項目にも注目してみて下さいね。
5. 年間コストを計算する
浄水器本体の代金のほか、カートリッジの料金などを考える際に、総合的に見ると年間でどれくらいのコストがかかるのか計算しておくと安心です。
計算方法としては以下の式を用いて算出することができるので、参考にしてみて下さいね。
選んでよかった!おすすめの蛇口直結型浄水器5選
ここでは次の3つの観点からおすすめの蛇口直結型浄水器を紹介していきます。
- 自分で簡単に設置できる
- 原水・浄水の切り替えが可能
- 浄水性能が高い
どの商品が良いのかわからず悩んでいる方は参考にしてみて下さい。
1. 三菱レイヨン・クリンスイ MD101
蛇口直結型のほか、ポット型や据置型など様々なタイプの浄水器を販売している「三菱レイヨン」。
こちらの商品はレンタルタイプで、初回手数料として1,500円(税抜)かかるものの、月々のレンタル料は1,191円(税抜)とリーズナブルです。
先述した13の物質除去のほかに鉄・アルミニウムの2項目を追加した15の物質が除去できます。
非常に高い浄水能力を持っている商品をお探している方におすすめです。
2. パナソニック TK-CJ22
国内電機業界では3位の実績を持ち、電機メーカーとして有名な「パナソニック」。
合計で17の物質が除去できる浄水器で、高い浄水能力を持ちます。
浄水・水道水(原水)・シャワー切り替えができるのも便利です。
料金はオープン価格となっているので、販売店で確認してみて下さいね。
カートリッジの寿命が約1年(または4,000L)となっているため、長持ちタイプのカートリッジを探している方に向いています。
3. 東レ トレビーノ スーパースリム703T
浄水器のほか、産業用専用フィルム製品なども開発している化学企業でもある「東レ」。
オープン価格となっていて、浄水のほか、水道水(原水)・シャワーの切り替えができます。
カートリッジの寿命は1日10L使用の場合で2ヶ月ほどです。
原水シャワーの穴が小さく設計されているので、水量を保ったまま30%の節水ができるのも魅力。
エコな商品を購入したい方にうってつけです。
4. 三菱レイヨン・クリンスイ TARO013
1位の項目でも紹介したさまざまなタイプの浄水器を販売している「三菱レイヨン」からもう一つ紹介します。
こちらもレンタルタイプとなっていて、破損や汚れで問題が起きた場合に本体を無料交換できます。
また、フィルター代と送料も無料となっているのが嬉しいですね。
除去できる物質の数は9つと若干少なめですが、おいしさにこだわっている水を探している方にぴったりです。
5. ブリタ オンタップ
日本だけでなく、世界中で約2億5,000人から選ばれている「ブリタ」。
オープン価格です。
活性炭ブロック技術を用いることにより、きれいでおいしい水ができます。
カートリッジの寿命は約4ヶ月(1,200L)と長めです。
除去できる物質数は10。
原水と浄水がワンタッチで切り替えられるだけでなく、1L当たり約3円と経済的なので、コスト面で満足できる商品を探している方におすすめです。
代表的な3タイプの浄水器を徹底比較!
浄水器のタイプを大きく分けると、以下の3種類が挙げられます。
- 蛇口直結型
- 水道管直結型
- 据え置き型
ここでは、それぞれのタイプで人気の高い商品を3つ比較してみました。
- 蛇口直結型「三菱レイヨン・クリンスイ TARO013」
- 水道管直結型「ウォータースタンド ナノラピアネオ」
- 据え置き型「パナソニック アルカリイオン整水器TK-AS44」
比較してみると、それぞれの特徴が見えてきます。
特にコスト面で負担が少なく抑えられるのは、蛇口直結型浄水器という結果になりました。
どれが自分に最も合っているのかチェックしてみて下さいね。
蛇口直結型浄水器の評判は?リアルな口コミを3件紹介
ここではSNSで実際に蛇口直結型浄水器を使っている方の口コミを紹介していきます。
使い勝手が気になっている方は、ぜひ読み進めて下さい。
スペースなしで設置できる!
やはり、蛇口直結型なら置き場所が必要ないので、シンプルにスッキリ導入したい方でも納得できるでしょう。
一人暮らしであまりキッチンが広くない方や、キッチンにあれこれ置きたくない方でも安心です。
マンションの水の味が改善された!
地域や水道管の状態によって水の味が変わってしまうこともありますよね。
そういった時にも手軽に導入できる蛇口直結型浄水器が便利。
すぐにおいしい水を飲めます。
見た目が可愛い浄水器!
いくらおいしくて安全な水が飲めるといっても、浄水器の見た目が気になる…という方もいるはず。
おしゃれな浄水器なら導入するのも楽しくなります。
まとめ
いかがでしたか?
手軽に導入できてしっかり浄水できる蛇口直結型浄水器の特徴や魅力、おすすめ商品などについて紹介しました。
最後にもう一度ポイントをおさらいすると
- 蛇口直結型浄水器は工事が不要で手軽に導入できる
- 商品によって除去できる物質の数やカートリッジの寿命が違う
- レンタルできる商品もある
の3点が挙げられます。
「自分にぴったりの蛇口直結型浄水器を選びたい」という方は、ぜひこの記事を参考に理想の商品を見つけてみて下さいね。