海水といえば私たちにとってなじみが深いものではありますが、実は深く知らない方も多いはず。
気になるのが、海水は飲めるのか?ということではないでしょうか。
「しょっぱいけれど別に害はないのでは?」
「なんとなく危険そう…」
と、疑問を持っている方のために、海水を飲んでも問題ないのか、健康のために取り入れるならどうしたらいいのかなどについてご紹介します。
この記事を読むことで海水の疑問が解決するので参考にしてみてくださいね。
目次
海水の成分について
まず、海水の成分についてみてみましょう。
海水といえば、とても塩辛い水ですよね。
ここからもわかる通り、水と塩分がまじり合っており、割合は次の通りです。
海水の成分 | |
---|---|
水 | 約96.6% |
塩分 | 約3.4% |
塩分の濃度は海によって異なるものの、だいたいこのような感じになっています。
続いて、塩分の中の割合はどうなっているのか詳しくみていきましょう。
塩分の割合 | |
---|---|
塩化ナトリウム | 約77.9% |
塩化マグネシウム | 約9.6% |
硫酸マグネシウム | 約6.1% |
硫酸カルシウム | 約4% |
塩化カリウム | 約2.1% |
塩化ナトリウムが7割以上を占めています。
塩化ナトリウムは非常にしょっぱい成分ということもあり、海水は塩の味がするわけですね。
海水には塩分以外にも微生物や細菌も含まれている
「水と塩分ならやっぱり飲んでも大丈夫なのでは?」と考えてしまいがちですが、注意しなければならないこととして、海水には安全とは言えない微生物や細菌も含まれているのです。
例えば、「ビブリオ・バルニフィカス」という菌がいます。
夏季の沿岸の海中にいる細菌で、なんと感染した場合の致死率は60%。
特に免疫力が低下している方は影響を受けやすいとされているので、気をつけなければなりません。
危険な細菌がいるといっても遭遇する確率は低いのでは…と思いたいところですが、海水1滴の中には恐ろしい数の細菌が含まれているのです。
ただ、ほとんどは死骸なので大きな健康被害を引き起こす心配は少ないといえます。
海水は飲み水として利用できない!危険な理由は?
微生物や細菌の問題を除いたとしても、海水は飲み水には向いていません。
人間の体液の塩分濃度は0.9%なのですが、海水は3.4%と非常に高く、体内の塩分濃度が急激に上がりバランスが崩れてしまいます。
すると、体内では様々な異変が起きてしまうのです。
健康のためにも塩分はできるだけ控えた方が良いと言われていることからも、塩分の過剰摂取は危険であることがわかるでしょう。
海水を飲むと体にどのような影響があるの?
ほんの一口程度飲んでしまったということであればそれほど影響はありませんが、飲み水として取り入れた場合にはどのような影響があるのでしょうか。
特に人体に悪影響をもたらす3つの影響について解説します。
脱水症状になる
水を飲んだのに脱水症状になるというのは不思議に感じるでしょう。
ですが、海水は非常に塩分濃度が高く、体内に入ると体は何とかしてそれを外に出そうと働きます。
この時、体内の水分や汗といったものも尿として外に排出する動きが進んでしまうのです。
真水がないからといって飲み水として海水を飲むと急速に脱水症状が進むおそれがあります。
腎臓の排泄機能が低下する
腎臓は、臓器の中でも塩分濃度を調整する重要な働きを持った器官です。
体内に海水が入ってくると、腎臓がその塩分をろ過し、体外へ排出する役割を持っています。
体内の塩分濃度が高くなると腎臓は脳に働きかけ水分の摂取を促すのですが、ここで水ではなく海水が入ってきた場合は腎臓がろ過できる塩分量を超えてしまい、大きなダメージを与えることになるのです。
継続して海水を飲み続けるとどんどん腎臓が弱り、排泄機能が低下してしまいます。
脳細胞に障害を来たす
体が脱水症状になるということは、生命を維持するのに必要な水分が足りていない状況ですよね。
海水を飲みすぎて脱水症状に陥った場合、細胞も水分が不足した状態になってしまうのです。
すると、その中にある核が崩壊してしまい、細胞が壊れてしまいます。
もしも脳細胞が傷害を受けた場合、死亡に繋がってしまう恐れもあるため、海水は飲まないようにしましょう。
海水を飲んでしまった時の対処法
ほんの数口程度であればそれほど心配する必要はありません。
ですが、溺れかけたなどの理由から大量に飲んでしまった場合、そのままにしてしまうと具合が悪くなってしまうことがあります。
飲んだ海水の量が多い場合はできれば吐き出しましょう。
その後、水分を補給します。
海水を飲みすぎると脱水症状が起きると解説しましたが、これを避けるために水分補給をしながら安静にしましょう。
飲んだ量が多い場合は病院で診てもらったほうが安心です。
海水由来のミネラルを摂取するには海洋深層水がおすすめ
ミネラルを取りたいといった目的で海水に注目しているのであれば、「海洋深層水」を取り入れてみましょう。
これは、水深200メートルよりも深いところの海水のこと。
細菌の心配について先述しましたが、こういったものはほとんど含まれていないだけでなく、ミネラルが豊富に含まれているのです。
海洋深層水として販売されている商品があるので、そういったものをチェックしてみてくださいね。
海洋深層水が飲めるウォーターサーバー2選
ここでは手軽に海洋深層水を取り入れたいと思っている方におすすめのウォーターサーバーをご紹介していきます。
以下、3つの観点から厳選したのでぜひ参考にしてください。
- 使い勝手が良いこと
- 赤ちゃんからお年寄りまで飲みやすい軟水
- 卓上・床置きから選べる
ウォーターワン
ワンウェイボトル式で軟水を取り扱っているウォーターワン。
沖縄県久米島を水源地とする海洋深層水が楽しめます。
取水深度612メートルの深さからくみ上げた水で、硬度10以下ということもありとても飲みやすいのも魅力だといえるでしょう。
料金は12Lで1,650円(税別)です。
ただし、2本からの注文となっているので注意しておきましょう。
2ヶ月ほど配送をストップさせるキャンセルも利用可能なので、お水を余らせてしまいがちな方にも向いています。
エフィールウォーター
関西・関東・北陸・四国といった地方の一部の地域に宅配可能なエフィールウォーター。
知床半島で採取された水を取り扱っています。
ミネラル分が豊富なのが特徴です。
ウォーターサーバーは温水と冷水がすぐに使えるので便利でしょう。
料金は11.3リットル入りボトル1本で1,400円(税別)となります。
500ccあたりで計算してみると宅配料込で66円とお得です。
メンテナンスのお客様満足度も非常に高いため、メンテナンス面で安心して取り入れられるウォーターサーバーを選択したい方にもぴったりですね。
海水を健康に役立てたい場合は海水浴がおすすめ
海水は飲むのではなく、海水浴として取り入れてみましょう。
冷たい水に入ると免疫力がアップするだけでなく、女性は女性ホルモン、男性は男性ホルモンの分泌が増えます。
ホルモンは男らしさや女性らしさを高めるためにも欠かせません。
海水には肌の保湿効果を高めるマグネシウムも含まれているので、肌をきれいにするための対策を取りたいという方にもおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
海水を飲む危険性や海洋深層水などについてご紹介しました。
まとめると、ポイントは次の3つです。
- 海水を飲むと健康上のリスクがある
- ウォーターサーバーで海洋深層水を取り入れるのがおすすめ
- 海水は飲むよりも海水浴が向いている
「海水についてよく知りたい」
「体に良い方法で取り入れたい」
そんな方は、ぜひこの記事を参考にして理解を深めてみてくださいね。