豊かな自然と水源に恵まれた南阿蘇で採水された天然水はミネラルが豊富でおいしく、高く評価されています。
ただ、実際に飲んだことがないと、どのような水なのか想像できませんよね。
「南阿蘇の天然水の特徴は?」
「成分や味が気になる…」
という方のために、南阿蘇の天然水に関する基本情報や、他の天然水との飲み比べ結果などについてご紹介します。
この記事を読めば、南阿蘇の天然水の魅力や味の評価、手軽な取り入れ方がわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
天然水は2種類に分けられる
天然水は、「ナチュラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」の2種類に分かれます。
それぞれの特徴は次の通りです。
ナチュラルウォーター | ナチュラルミネラルウォーター |
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なお、天然水に関しては、下の記事で更に詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
南阿蘇で採れる天然水の3つの特徴
南阿蘇の天然水はどのような特徴を持っているのでしょうか。
押さえておきたい3つのポイントについて解説します。
1. 南阿蘇村は環境省によって「名水百選」に認定
南阿蘇村の南阿蘇村湧水群は、日本名水百選と平成名水百選に認定されています。
名水百選とは、地域住民などが行う保全活動が良好であると環境省から認定された湧水・河川・地下水のことです。
南阿蘇村はただ湧水が豊富なだけでなく、保全活動も活発に行われて水を守るための取り組みがされています。
この地域には多くの湧水があり、直接飲める場所もあることから安全性の高さがわかるでしょう。
2. シリカが含まれている
シリカとは皮膚や毛髪などに含まれている成分です。
免疫力ともかかわっているほか、肌の保湿やコラーゲンを再生・維持するうえで重要な役割を持っています。
健康食品としても販売されている成分なのですが、南阿蘇の天然水を飲むだけで摂取できるのはうれしいですね。
3. 日本の天然水の中でもミネラルが豊富
ミネラルは骨や歯を作るだけでなく、体の構成部分を作るために欠かせない働きを持っています。
天然水といえばミネラルが豊富なものが多いのですが、南阿蘇の天然水は日本で採水できるその他の地域の天然水と比べてみても多くのミネラルが含まれているのです。
名水地「南阿蘇村」の湧き水はおいしい?実際に採水してきた
南阿蘇村には、だれでも採水できるポイントが多数あります。
そこで、実際に南阿蘇の湧水が汲める「明神池名水公園」に行ってみました。
「行ってみたいけれど、どんなところかな?」と、気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
【レポート】湧き水を汲みに明神池名水公園へ行ってきました
明神池名水公園は、熊本県は阿蘇郡南阿蘇村にある公園で、南阿蘇の天然水が湧き出る湧水地です。
明神名水公園を含む南阿蘇湧水群は、環境省により選定された「平成の名水百選」に選ばれています。
以下の表に、アクセスについてまとめました。
住所 | 熊本県阿蘇郡南阿蘇村吉田 |
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アクセス |
▼南阿蘇鉄道高森線「阿蘇白川駅」より徒歩約11分 ▼九州産交バス「吉田新町」より徒歩約5分 ▼熊本空港より車で約39分 |
明神名水公園の湧き水を飲むと、子宝に恵まれるという言い伝えがあり、「誕生水」という名称もあります。
また、公園内には子どもが水遊びを楽しめるような浅い池もあり、家族連れにも人気です。
さらに公園全体はきちんと整備されていて、台車を活用できるように道も平らになっています。
自然の美しい公園なので、散策がてら採水に行くのも良いですね。
明神名水公園に到着
明神池名水公園に着きました。
広い駐車場があり、車で訪れることもできます。
公園内には「明神そば」という蕎麦屋があるので、後程立ち寄ってみることにしました。
公園では、汲んだ水を入れて持ち帰られるようにポリタンクやペットボトルが販売されています。
販売所は無人なので、料金箱に自分でお金を入れて購入するスタイルです。
今回、ポリタンクを持参していましたが、当編集部オフィスに湧き水を持ち帰るため、200円でペットボトル容器を購入しました。
ちなみに、タイミングが良ければ、阿蘇で採れた新鮮な野菜などを買うこともできますよ。
無人販売所を後にし、公園の奥へ進むと左手に大きな池が2つ見えてきました。
こちらが明神池です。
右手の池には、たくさんの鯉が住んでいます。
透明度の高い水の中で泳ぐ鯉たちの姿は、とても幻想的です。
有料で、鯉の餌を買うことができます。
餌は50円と非常に安価。鯉たちと触れ合うことも、旅の思い出のひとつになるでしょう。
石橋を挟んで左手が、湧き水を採水できる池です。
池の中央からは、こんこんと南阿蘇の天然水が湧き出ています。
水の透明度が高いため、池の底まではっきりと見えました。
池の手前には、柄杓や漏斗など採水に必要な道具がそろっています。
もちろん無料で使うことができるので、容器以外は持参する必要がありません。
容器も現地で購入できるので、手ぶらで行ってもいいでしょう。
明神池の湧き水を実際に汲んでみた!
さっそくポリタンクに採水してみました。備え付け漏斗を使用しましたが、サイズはピッタリです。
ちなみに採水は、嬉しいことに無料でできます。
汲んだ水も無料で持ち帰ることが可能です。
次に、購入したペットボトルに採水してみます。
ペットボトルにも漏斗を使うことができたので、とてもやりやすかったです。
汲みたての天然水は非常に冷たく、ペットボトルに結露が発生しました。
ペットボトルに天然水を入れると、より水の透明度がはっきり分かります。
こちらのペットボトルは当編集部オフィスに持ち帰り、他の天然水との飲み比べをおこないました。
なお飲み比べの様子や結果などは、後述する「南阿蘇の水はおいしい?5種類の天然水を飲み比べ!」にて紹介します。
柄杓で汲んだ水を、手のひらに移しその場でひと口飲んでみました。
汲みたてはとても新鮮で、温度はひんやりとしています。
味わいはまろやかで非常においしく、コップがあればゴクゴク飲んでいたでしょう。
自然に囲まれた開放的な空間で飲むことは非日常さを感じ、さらに天然水が味わい深く感じました。
明神そばで南阿蘇の天然水を使った絶品そばを堪能
帰り際に明神そばで、南阿蘇の天然水を使用して作ったえび天そば(税込1,100円)に舌鼓を打ちました。
こちらの蕎麦屋は、水道から南阿蘇の天然水が出るとのこと。
明神池名水公園に足を運んだ際には、ぜひ明神そばにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
明神池名水公園へ実際に採水しに行った様子を紹介してきました。
今回のレポートについてのポイントをまとめると、次の5点があげられます。
- 駐車場があるので車で行くことも可能
- 湧き水を汲めるのは鯉がいない左側の池
- 無料で天然水を汲むことができる
- 新鮮で冷たいおいしい水をその場で飲める
- 公園内の蕎麦屋は南阿蘇の天然水を使用
熊本を訪れる機会がある方や、汲みたての天然水を飲みたい方など、気になった方はぜひ明神名水公園に行ってみて下さいね。
南阿蘇の水はおいしい?5種類の天然水を飲み比べ!
評価の高い南阿蘇の水ではありますが、本当においしいのか気になりますよね。
そこで、編集部スタッフ6名で他の天然水も含めて飲み比べをしてみました。
ここではその結果についてみていきましょう。
5種類の天然水のスペックを紹介
用意した水は、明神池名水公園の湧き水のほか、人気の高い4種類の天然水です。
先入観を防ぐためにどれがどの水かわからない状態にして比べてみました。
各水の基本情報は次の通りです。
1. 【熊本】明神池名水公園の湧き水
採水地 | 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 |
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pH | 7.5 |
カルシウム | 27.7mg/L |
マグネシウム | 7.62mg/L |
ナトリウム | 10.7mg/L |
カリウム | 6.27mg/L |
硬度 |
100.5mg/L (中硬水) |
中硬水ではありますが、軟水に近い硬度なので飲みやすさの点では問題ないでしょう。
各種成分は全体的に含有量が多く、おいしい水に欠かせないカルシウムやカリウムも豊富に含まれています。
2. 【埼玉】秩父源流水
採水地 | 埼玉県秩父市大滝 |
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pH | 7.6 |
カルシウム | 37.3mg/L |
マグネシウム | 1.5mg/L |
ナトリウム | 3.3mg/L |
カリウム | 0.6mg/L |
硬度 |
99mg/L (軟水) |
広葉樹林と石灰岩層で浄化された埼玉県秩父市大滝で採水した水で、天然のミネラルが豊富に含まれています。
ただ、各種成分の含有量は明神池名水公園の湧き水のほうが多いですね。
軟水ではありますが、硬度は明神池名水公園の湧き水とほぼ変わりません。
3. 【鹿児島】温泉水99天然アルカリイオン水
採水地 | 鹿児島県垂水市 |
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pH | 9.5~9.9 |
カルシウム | 0.5mg/L |
マグネシウム | 0.1mg/L |
ナトリウム | 50mg/L |
カリウム | 0.8mg/L |
硬度 |
1.7mg/L (軟水) |
地下750mより47℃で沸きだしている温泉水です。
硬度が非常に低く、口当たりの良さが特徴。
飲みやすいので水分補給にもぴったりの水ですが、高めのpHは味にどう響いてくるでしょうか。
4. 【フランス】コントレックス
採水地 | フランス(ヴォージュ県コントレクセヴィル) |
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pH | 7.4 |
カルシウム | 468mg/L |
マグネシウム | 74.5mg/L |
ナトリウム | 9.4mg/L |
カリウム | 2.8mg/L |
硬度 |
1468mg/L (硬水) |
カルシウム・マグネシウムといったミネラル類が豊富に含まれているのが特徴です。
500mL中に牛乳約1本分のカルシウム、アーモンド約9粒分のマグネシウムが含まれているのですが、日本人にとって飲みにくい硬水となります。
5. 【群馬】嬬恋の天然水
採水地 | 群馬県吾妻郡嬬恋村 |
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pH | 7.4 |
カルシウム | 5.5mg/L |
マグネシウム | 1.5mg/L |
ナトリウム | 4mg/L |
カリウム | 1.9mg/L |
硬度 |
19mg/L (軟水) |
天然ミネラルを適度に含んだ水で、浅間山に隣接した吾妻山にある嬬恋高原採水地で採水された水です。
含まれている成分は多いとは言えませんが、軟水ということもあり飲みやすさは問題ないでしょう。
5種類の天然水の味の感想は?
明神池名水公園の湧き水と4種の天然水を飲み比べ、感想を述べてもらいました。
各水の味について、次のような評価結果となっています。
1. 明神池名水公園の湧き水
中硬水のためか、少し硬いと感じたメンバーもいましたが、癖がない味わいを感じられる!と高評価でした。
2. 秩父源流水
飲み慣れたような、あまり気になる癖はないような意見が多かったです。
3. 温泉水99天然アルカリイオン水
まろやかで飲みやすいと感じたメンバーが多かったです。
特徴的な後味はないのですが、なんとなく味を感じるとの意見もありました。
4. コントレックス
軟水の水道水を飲んでいる日本人にとってあまりなじみのない「硬水」ということもあり、飲みにくさを感じる点はメンバー共通の意見でした。
5. 嬬恋の天然水
との評価になりました。
ただ、喉に刺さるような感覚があったという意見もありました。
【人気ランキング】5種類の天然水で一番おいしかったのは?
編集部スタッフ6名で飲み比べをした結果、おいしいと感じた天然水のランキングは以下の通りとなりました。
2位…嬬恋
3位…温泉水
4位…秩父
5位…コントレックス
南阿蘇を上位に選出した人が最も多く、見事1位です。
総評についてまとめると次の通りとなります。
- 南阿蘇はミネラルが豊富なため、味わいがある
- コントレックスは最も不人気
- スムーズに飲めるのは嬬恋・温泉水
- 秩父は甘い
おいしくてミネラルが豊富な天然水を楽しみたい方は、ぜひ南阿蘇の天然水に注目してみてくださいね。
ウォーターサーバーなら南阿蘇の天然水を手軽に飲める!
とても魅力的な南阿蘇の天然水ではありますが、自分で水を汲みにいくのはどうしても面倒…と感じる方もいいのではないでしょうか。
そういった方に是非とも検討してほしいのが、南阿蘇の天然水を取り扱っているウォーターサーバーです。
ウォーターサーバーなら水を自宅まで届けてもらえるので、南阿蘇が遠くて水を汲みに行けない方でも毎日手軽に飲めるようになります。
南阿蘇の天然水が飲めるウォーターサーバー5選
どのウォーターサーバーを選んでも南阿蘇の天然水を取り扱っているわけではないので、注意が必要です。
ここでは南阿蘇の天然水を選択できるウォーターサーバーについてみていきましょう。
1. プレミアムウォーター
数あるウォーターサーバーの中でも人気が高く、デザイン性の高いサーバーを提供している「プレミアムウォーター」。
「暮らしを豊かにする天然水」をコンセプトにしており、おいしさにこだわっているだけでなく、安全・安心への取り組みもしっかり行われています。
味についてはiTQi(国際味覚審査機構)やモンドセレクションでも認められているので、おいしさにこだわってウォーターサーバー選びをしたい方から人気です。
2. ウォーターワン
「ウォーターワン」は、コンパクトでおしゃれなサーバーを取り扱っているメーカーです。
天然水の採水地周辺にはブナの原生林が広がっていて、自然に囲まれた環境で採水を行っています。
深さ100mの深度からくみ上げた水は高性能フィルターを4段階に分けてろ過処理。
しっかりとミネラル成分を残しながらも安全性が高くて飲みやすい水に仕上げています。
スリムなサーバーがあるので、大きいサーバーを置けない方でも安心です。
3. ジェイウォーター
省スペース型の低電力サーバーを取り扱っている「ジェイウォーター」。
ジェイウォーターでは、ブナ原生林の地下100mの水源より汲み上げた、上質な天然水を楽しめます。
ワンウェイシステムを採用していて、袋タイプのウォーターバッグが特徴的。
1袋6.2Lのコンパクトサイズなので、重いサイズのボトルに比べてボトルを交換する際の労力を大幅に抑えることができます。
また、使い終わったバッグはごみとして捨てられるので、空き容器保管の問題を気にしている方も安心です。
4. クリティア
「クリティア」は、おしゃれでデザインのバリエーションが豊富なサーバーを取り扱っているメーカーです。
阿蘇山麓の大地が作り出したフィルターでろ過された天然水を、地下深くから直接採水しています。
水の硬度は36mg/Lですが、希少なミネラル成分のひとつ「シリカ」を豊富に含んでいる点が特徴的です。
インテリアにマッチしやすく洗練されたデザインの機種ばかりなので、見た目にこだわってウォーターサーバー選びをしたいと思っている方でも納得できるでしょう。
5. EIKI天然水工房
地下150mより汲み上げた、ミネラルがたっぷり含まれた天然水を提供する「EIKI天然水工房」。
原水を直接パイプラインで工場へ送り、銀活性炭・マイクロフィルターでろ過。
その後、紫外線殺菌も施しているので安全です。
ウォーターサーバーはホワイト1色ではありますが、シンプルなデザインなのでどのような設置場所にもなじみやすいサーバーを探している方に向いているでしょう。
配送地域が限られているので、この点は注意しておかなければなりません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
南阿蘇の天然水採水レポートや飲み比べ情報、人気のウォーターサーバーなどについてご紹介しました。
今回の内容をおさらいすると、ポイントは次の3つです。
- 南阿蘇の天然水は環境省から名水百選に選ばれている
- 飲み比べの結果、最も評価が高かったのが南阿蘇の天然水
- ウォーターサーバーで南阿蘇の天然水を楽しむのがおすすめ
この記事を参考にして南阿蘇の水についての理解を深め、ウォーターサーバーを導入する場合はサーバー選びに役立ててみてくださいね。