歓送迎会や花見などの飲み会による辛い二日酔いの防止には、水分補給が大切です。
しかし、一口に水分補給といっても、「何を飲めばいいの?」などと悩んでいる方も少なからずいるでしょう。
そこでこの記事では、二日酔いのメカニズムや水分補給に最適な飲み物などを解説します。
こちらをチェックすることで、二日酔いに効く正しい対策ができるようになるので、ぜひ読み進めてみて下さいね。
目次
知っておきたい二日酔いの2つの原因
二日酔いの対策をする前に、二日酔いのメカニズムを知っておきましょう。
まずは、二日酔いの主な原因を2点解説します。
1. 体内のアルコールが分解されていない
お酒を飲んだ時に摂取するアルコールは、胃や腸で吸収され肝臓へと送られます。
肝臓に送られたアルコールは分解を繰り返すことで体外へ排出されます。
しかし、分解しきれない量のアルコールを摂取してしまうと、アルコールが体内に残り、二日酔いを引き起こしてしまうのです。
2. お酒を飲みすぎると脱水状態になりやすい
アルコールには利尿作用があり、お酒を飲むと体内の水分が排出されます。
また、肝臓でのアルコールの分解には、たくさんの水分が必要です。
これらが重なることで、体内から大量の水分が失われ、脱水状態になってしまいます。
さらに、嘔吐・下痢などの症状が出た場合は、より水分不足になるので気を付けましょう。
おさえておきたい正しく水分補給をするための3つのポイント
「飲みすぎてしまった…」と感じた時には、早めに水分補給をしておきましょう。
水分補給をすると、まず脱水症状を防ぐことができ、また肝臓でのアルコールの分解を手助けします。
そこでこちらでは、お酒を飲んだ後の正しい水分補給の鉄則を3つ紹介します。
二日酔いの症状を軽減する手助けとなるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
1. 冷たい飲み物の摂取は避ける
よく冷えた飲み物は、爽快感を得られて効果的だと思っている方も多いはず。
しかし、冷たい飲み物は内臓に負担をかけ、お腹を壊してしまい水分補給がうまくできなくなってしまいます。
二日酔い時の水分補給には、常温または温かい飲み物がおすすめです。
2. ブドウ糖を含む飲み物を選ぶ
アルコールを分解している間、肝臓ではブドウ糖の産生が抑制されるため低血糖になるリスクが高いです。
低血糖になると、動機や冷や汗など症状が出やすくなります。
そこでブドウ糖が含まれた飲み物を選ぶと、十分な水分補給ができるだけでなく、低血糖を防ぐことに繋がるのです。
3. 一気に大量の水分を飲まない
水分補給が二日酔いに効果的だからといって、「水を飲みまくると効果が高くなる」と思う方もいるはず。
しかし、大量の水分を一気に飲むと胃に負担をかけたり、「水中毒」を引き起こし、めまいや吐き気などの原因になる可能性があります。
また、ひどい時には飲んだ水分を吐いてしまう場合があるので、水分補給をする時は、ゆっくりと少しずつ飲むことが最適です。
なお、水中毒について詳しく知りたい方は、次の記事をあわせて読んでみて下さい。
二日酔い対策に役立つおすすめの飲み物5選
ここでは、お酒を飲みすぎた時の水分補給に適した飲み物を5つ紹介します。
こちらを選んだ観点は以下の2つです。
- 効果的な水分補給ができる
- 店頭で気軽に買える
二日酔いを防ぐためにも、確認しておきましょう。
水・お茶
水やお茶はコンビニなどでも手軽に買うことができるため、すぐに水分を補給したい時に入手しやすいです。
二日酔いの症状がひどく、吐く場合は水やお茶でうがいをしましょう。
様子を見て、吐き気が治まってから水分補給をしてもいいですよ。
炭酸水
炭酸水には血行を促進させる効果が期待できるため、血液に取り入れられた水分が、より体内に循環され吸収しやすくなるのです。
また、炭酸水の中には、ラムネやサイダーなどのブドウ糖を含む商品もあります。
さらに、炭酸水は、炭酸による爽快感を得られる点も魅力です。
なお、おすすめの炭酸水などについては、次の記事をチェックすると詳しく分かります。
スポーツドリンク
運動した後や、熱中症などによる脱水状態の水分補給に効果的とされるスポーツドリンク。
スポーツドリンクには、ブドウ糖などの栄養成分が含まれており、飲酒によって失われた水分や栄養素を素早く摂取することができます。
また、適度な甘みのある商品が多いため、気分が悪い時も飲みやすいでしょう。
味噌汁
味噌汁は、手作りでもインスタントでも効果が期待できます。
スポーツドリンクと同じように、味噌汁には栄養が豊富に含まれているため、水分補給と同時に栄養補助も可能です。
経口補水液
経口補水液は、塩分の濃度が高くブドウ糖の濃度が低い水です。
スポーツドリンクよりも素早く水分と塩分を補給できますが、味はしょっぱく感じます。
ひどい脱水状態になった場合は、経口補水液での水分補給が最適です。
飲酒前にできる二日酔いの3つの予防策
二日酔いを防ぐ大切なポイントを3つ解説します。
1. 飲酒する時は空腹を避ける
胃の中が空の状態だと、アルコールの吸収率が上がってしまい、二日酔いになりやすくなってしまいます。
そのため、お酒を飲む前に何か食べておくことがうってつけです。
飲酒前に食べるおすすめの食べ物を、下表にまとめたので確認しておきましょう。
期待できる効果 | |
---|---|
枝豆 | 肝臓の働きを助ける |
マカダミアナッツ | アルコールの吸収を遅くする |
ウコン | アルコールの代謝を促す |
卵 | 肝臓の働きを助ける |
何か食べるだけという取り入れやすい対策法なので、ぜひ試してみて下さい。
2. 体調が悪い時は飲酒しない
体の調子が悪いと、その分内臓の機能が低下し、アルコールの分解がうまくできなくなります。
歓迎会や結婚式などでお酒を飲む予定がある場合は、前もって体調を整えておきましょう。
3. アルコールに対する適応性を確認しておく
自分がどれだけアルコールに適応しているか、体質を知っておきましょう。
適応性は、病院などで検査することが可能です。
また、自宅でできるパッチテスト用のキットを販売している通販サイトもあるため、こちらを利用してもいいでしょう。
お酒に弱い体質であれば、無理に飲まないことも大切です。
二日酔いになっても安心!自宅にあると便利なアイテム2選
ここでは、次の2つの観点から選んだ、二日酔い時に役立つアイテムを2つ紹介します。
- 水分補給に役立つ
- 使い勝手がいい
お酒を飲む機会が多い方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
ウォーターサーバー
ウォーターサーバーは、上質な水を自宅でも手軽に飲める機械です。
多くの機種が、冷水と温水をいつでもすぐに使うことができます。
そのため水を買いに出かける必要がなく、二日酔いの水分補給に活躍します。
また、温水を使えば白湯やインスタント食品をすぐに作ることができるので、お湯を沸かす手間が省けて非常に便利です。
粉末タイプのスポーツドリンク
先に「二日酔い対策に役立つおすすめの飲み物5選」で紹介した通り、スポーツドリンクは二日酔いの水分補給にうってつけです。
粉末タイプのスポーツドリンクを用意しておけば、自分で作る量を調整できるので、コップ1杯分だけ用意することもできます。
そのため普段スポーツドリンクを常飲しない方も、水分補給が必要な時に欲しい分だけ作れるので使いやすいでしょう。
まとめ
今回は、二日酔いを防止する正しい水分補給の方法や二日酔いの予防策などについて解説しましたが、いかがでしたか?
本記事の大切なポイントをまとめると、以下の3点があげられます。
- 二日酔いを防止するには水分補給が大切
- 常温または温かい飲み物での水分補給が最適
- 飲酒時は空腹状態を避ける
翌日の仕事や予定を考えると、「二日酔いになりたくないな」という方も多いはず。
お酒を飲む前に、こちらの記事を参考に辛い二日酔い対策をしてみて下さいね。